佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

チャリンコを積んで北陸、東北、北海道へ(1日目)

2024/09/27

 10月初旬にかれこれ16年来のつき合いになる知人と札幌に集結し、情報交換会という名の飲み会と翌日ゴルフを楽しむ。2008年にヨーロッパを2週間ばかり一緒に旅して仲良くなった仲間の集まりである。毎年一回この時季にどこかに集まって旧交を温めることにしている。はるばる札幌まで行くなら、この機会を利用してつれ合いも同伴して北陸、東北、北海道を旅することにした。

 いつもの旅のスタイル。宿泊地で時間があれば自転車で散策を楽しむべく車にロードバイクを積んで行く。

 1泊目の今日は富山に宿泊。

 富山では『地物魚専門料理 やつはし』で地魚を肴に飲もうと考えていたのだが、予約の電話が繋がらず、席が取れるかどうか分からないままとりあえず店に向かった。途中、ちょっと気になる店があった。まだ5時過ぎだが既に暖簾がかかっている。白地のスッキリした暖簾に『季節料理 昭政』とあった。その佇まいが気に入り、そこに入ることにした。

 店に入ってみるとお年を召したお父さんとお母さんの二人でやっていらっしゃる。店奥に座敷があるらしく、ワイワイと宴会をしている様子。我々は6席あるカウンターの端に陣取った。

 酒は「三笑楽 純米吟醸」。お通しに「バイガイ」と「湯葉」が出てきた。酒飲みの心をくすぐる酒肴。うれしい。

 富山に来れば何はともあれ昆布じめ。「平目の昆布じめ」をいただいた。

 だし巻き卵。

 二人で酒を5合ばかり飲んだ。少々飲み過ぎだが、今日は高市さんが石破に敗れるというショッキングなことがあったこともあり、エエイもっと飲んでやるとばかりに、芋焼酎をロックでいただく。

「ホタテの天ぷら」

「漬物」

 〆はうどん。

 昭和の風情の残る小料理屋って感じがなかなか良い。なんかほっとする店でした。もちろん料理も旨かったですよ。(^o^)

 

夢前川左岸、右岸をポタリング

2024/06/27

 週に一回、広畑のトレーニングセンターにストレッチを中心とした教室に参加するため通っている。今日はその日にあたるのだが、どんより曇ってはいるが雨は降らない様子なのでロードバイクで行くことにした。行き帰りちょうど良い運動になるし、路沿いに咲く花も楽しめる。

 往きは夢前川左岸を走り、復りは右岸を走った。ちなみに川の右左は、上流から下流に向かって右側が右岸、左側が左岸と決められている。右左でいえば北を上にした地図で京都の右京区は左側に、左京区は右側にあって、なんだか逆に感じてしまうのだがこれにも理由がある。平安京の北側に設けられた天皇がお住まいになる内裏から、南に向かって都を見渡した天皇の視点を基準に決められたのだとか。「天子南面す」という古来からの中国のしきたりに倣って平安京が作られたのだ。また酒好きのことを俗に「左党」あるいは「ひだりきき」というが、これも「天子南面す」という決まりから発しているという説がある。私はこれをついこの間読んだ本『池波正太郎指南 食道楽の作法』(佐藤隆介:著/新潮文庫)を読んで知った。その部分を引く。

 池波正太郎は酒好きだった。・・・・・・(中略)・・・・・・こういう酒好きのことを俗に「左党」といい、「ひだりきき」ともいう。これの出処は中国の古礼を集大成した『礼記』なる書物である。

 その一節に酒や食物を勧める場合、どのように卓に配置したらよいかというくだりがあり、「酒在東 醤在西 所謂左酒右醤是也」と教えている。天子は南面するという決まりから、東は左、西は右ということになる。つまり酒は食卓の左手に、醬(肴の意)は右手に置くべしと。

 ここからもっぱら左手をきかせる人、即ち酒好きということになったわけだ。

 ちなみに「左党」「ひだりきき」の由来には別の説もある。江戸時代、大工や鉱夫は、右手に槌、左手にノミを持つことから、右手の事を槌手、左手の事をノミ手と言った。「ノミ手」と「飲み手」のゴロ合わせで酒好きを「左党」「ひだりきき」と呼ぶようになったというわけだ。まあ、どちらでも良いことだ。私もまた酒好きであり「左党」「ひだりきき」と呼ばれても不思議ではない。ただ決して「左翼」などという忌まわしい呼び名と間違えないでいただきたい。

 走ったルートは下の地図のとおり。往路は22.7km、復路は24.9km、合計47.6kmの道程。その間にトレーニングセンターで1時間体操したので、ちょうど良い運動になった。

 この時季にポタリングしていると目につく花は蓮と紫陽花だ。夢前川沿いではヤマサ蒲鉾さんの北に蓮の田があり、今がちょうど見ごろを迎えている。また紫陽花はそこかしこで見かける。ただ先週あたりが一番色鮮やかな時季で、やや色褪せかけた感がある。それでも充分に鑑賞に堪える美しさだ。それらの花の写真をアップしておく。

 

SUNTORY LADIES OPEN @六甲国際ゴルフ倶楽部 三日目を観戦

2024/06/08

 六甲国際ゴルフ倶楽部で開催中の「SUNTORY LADIES OPEN」三日目を観戦した。もともと四日目最終日のプレーを観戦したいと思っていたが、明日は天気が悪くなりそうなので今日の観戦とした。

 ゴルフ場には車を入れてくれないのでゴルフ場近くにあるつくはら湖のパーキングに駐車して、ゴルフ場までの6kmほどをロードバイクで往復した。

 応援したいのは山下美夢有選手。前日までのスコアは-5、6位タイの成績で今日は11組、内田ことこと野澤真央との組み合わせである。第1組のスタートは9時、1時間以上の余裕があったので、朝食に会場内で売っていた「まい泉」のヒレカツサンドを食べる。もちろん生ビールも飲んだ。ビールはもちろん「ザ・プレミアム・モルツ」。泡に宮里藍と渋野日向子のイラストが泡アートされている。

 9時スタートの第1組から10時43分スタートの第11組まで、1番ホール・ティーショットを観て18番ホールまで山下美夢有の組について回った。山下はワンボギー、ワンバーディーでスコアを伸ばすことができなかったが、明日の最終日に向けて良い位置につけてプレイを終了。同じ組の内田ことこの距離の出る力強いプレーが光った。終始笑顔が溢れる明るい雰囲気の選手で、これから応援したいと思える選手であった。内田はスコアを伸ばし、トップの成績で最終日をむかえることになった。このまま内田に優勝してほしいと思う気持ちと、山下に逆転優勝してほしいと言う気持ちが相半ばして少々複雑な心境。どちらにしても明日のプレーを楽しみに待つ。

ゴルフ場からの帰りは「神出山田自転車道」の一部を走ってみた。なかなか景色の良いルートなので、また別の機会に全てのルートを走ってみようと思う。

 

チャリンコでカレー屋めぐり(姫路市本町『スパイス スエヒロ』)、黒川伊保子氏の講演

2024/05/22

 今日は先日受診した内視鏡検査の結果を聴きに赤十字病院に行った。たぶん問題なかろうと思ってはいるものの、一カ所食道に異変のあった部分を生検のため切り取ったので、正直なところちょっぴり不安があった。検査の結果は異常なし。ただし、相変わらず食道が荒れており、癌になるリスクを負っているので酒は控えるようにとのことであった。先生のお言葉を神妙な面持ちで聴きながら、とりあえず今日の昼メシ時はアルコールを控えることにした。

 赤十字病院の後は行きつけのK内科医院に行く。医者のハシゴである。こちらでは年1回やっていただいている胸部レントゲン検査と心電図検査。どちらも異常なし。

 食道に異常が無いとなれば昼飯は刺激のあるものを食べたい。カレー屋『スパイス スエヒロ』に行く。大好きなカレー屋で何度も通っている店だ。お城の南の公園に駐輪し、一〇〇mばかり南に歩けば店がある。

 注文したのは「海老と野菜のグリーンカレー」(¥1,100)にパクチー(¥200)をトッピング。ビールが合いそうなカレーだが、赤十字病院の先生の忠告に従い自重。まあ自転車で移動しているので当然のことではある。ここで先生のいうことに従ったことにして、今夜はいつもどおり飲むつもりだ。(笑)

 食事の後は山陽特殊製鋼さんから招待いただいた講演会の会場である「アクリエひめじ」に向かう。講師は黒川伊保子氏。富士通人工知能エンジニアとして自然言語解析の現場に従事し、1991年には、当時の大型機では世界初と言われたコンピュータの日本語対話成功に貢献なさった方だとか。講演会開始まで時間があるので読みかけの『いのち愛づる生命誌(バイオヒストリー) 38億年から学ぶ新しい知の探求』(中村桂子:著/藤原書店)を読み切る。中村桂子氏もまた理系女史として素晴らしい方だ。

 講演では黒川氏が日本語対話をAIに理解させる過程で対話文脈に男女の違いがあることに気づかれ、男女間で「とっさに使う脳神経回路」の初期設定に大きな違いがあることをつきとめられたことから話が始まり、夫婦など男女の間にある大きなミゾに話が及び、どうすればお互いがうまく付き合っていけるかをユーモアたっぷりに話してくださった。非常に興味深かったので、家に帰ってからすぐに氏のご著書『夫のトリセツ 』(講談社+α新書)を発注した。読むのが楽しみである。

 本日の走行距離約52km、消費カロリー1,489kcal。



姫路赤十字病院前『手打ちうどん錦』

2024/05/14

 今日は年一回の上部消化管内視鏡検査の日。私は酒を飲むからだろう、それも強い酒を生でやることもしばしばだから食道や胃が荒れる傾向があるようだ。数年前に腫瘍マーカーだかなんだかが陽性になり、再検査した方が良いといわれ、姫路赤十字病院を紹介してもらって内視鏡検査をした。するとその結果、癌はなかったものの、かなり炎症があり食道癌あるいは胃がんに進行する危険が高いと言われた。出来れば酒を控えるように言われたのだが、それは出来ないと先生にきっぱり伝えると、では年に一回内視鏡検査をしましょうということになったのである。控えろと言われた酒を控える気がないということは、それが禍して命を縮めても致し方無いということだ。なのに病を怖れて検査を受けるなど、矛盾も甚だしい。分別ある大人のとるべき態度ではないだろうことは良くわかっている。しかし私はそうした矛盾をかかえた人間である。卑近な例を示せば、健康のために体を動かそうとサイクリング中にコンビニで甘い甘いクリームパンなどを食しつつ、内臓脂肪を減少させる効果があるとされる特定保健用食品カテキン茶などを飲むといった恥知らずの行動をとったりする。内視鏡検査にしても、食道癌になったらなったで致し方なしと酒を飲み続けるなら、苦しい思いをしてしかも金まで払って検査などしなければ良いのだ。しかし私はまた、人の親切な忠告には素直に従う人間でもある。自分で言うのもなんだが、素直で愛すべきキャラなのである。というわけで今年もまた検査を受けるべく姫路赤十字病院にやって来た。滅多に病院に来ることがないので、入り口に貼られた「院内ではマスクをせよ」との張り紙にはたと戸惑い、病院職員さんのお手を煩わす。機械での受付にどうしたものかとあたふたしていると、横にいた診察を受けに来ているらしいお姉さんに助けていただく。診察室に案内いただく途中に二度も「おトイレは大丈夫ですか」と看護師さんに声がけいただく。私はそんなに頼りないジジイに見えるのかと、内心嘆きながらも、「ハイ。大丈夫です。ご親切にどうも」と愛想笑いで返す。自分で言うのもなんだが、なかなか素直で愛すべきキャラである。検査中げぇげぇ言っている私の背中を可愛らしい看護師さんがやさしくさすってくれる。そういえば技師さんも若い女性で優しく接してくださった。検査中、私の不安を取り除くべく進行状況を優しく説明し、いたわりの声がけをいただく。管を飲んでいるのだから応えようないのに、「あ」とか「う」とか声にならない声をだそうとする私に「お返事はしなくてよいですよ~~」とやさしく微笑んでくださる。(技師さんの顔は見ていないがきっと微笑んでいた) 何度も言うのもなんだが、私はなかなか素直で愛すべきキャラなのである。

 検査は10時前に終わり解放された。昨日夕方に食事したきり水しか飲んでいないので腹が減っている。そういえばこの病院のすぐ西に『錦』といううどん屋があったなと思い、店が開くまで夢前川の土手で本を読んで過ごすことにした。『錦』はたまたま視たYouTube動画で知った。なんでも先代からの習慣で日に二回、厨房を丁寧に掃除するのだとか。動画はかなり前に視たので、記憶はあやふやだがそれを視て行きたいと思っていた店だ。

 11頃、店に行くと既に開店していた。ここは10時開店のようである。入り口にあった「本日のサービス定食」を注文する。海老天とじ丼、うどん、小鉢、香物、甘味のセットが1,100円。うどんはコシはほどほどのもっちりしたもの。こだわりのうどん屋にありがちなコシが強すぎるものではなく、姫路のうどんらしい柔らかさがかえって良い。出汁はうまい。隣の客の注文した蒸し穴寿司がやけにうまそうだ。今日はサービス定食で済ませたが、次は蒸し穴寿司を食べることとしよう。

 帰り路、通りがかったヤマサ蒲鉾の睡蓮が数日前より花が増えていた。いよいよ初夏である。

 

姫路城周辺をポタリング

2024/05/11

 天気が良いのでチャリンコトレーニング。姫路城周辺まで出かけた。

 まずは姫路市立美術館。今開催中の特別展「PRISM 見えない光を捉えるアート」を鑑賞。「光」をテーマに美術館のコレクションを紹介する企画だ。ほとんどが写真撮影許可の作品だったので、いくつか撮影した。

 鑑賞後、ショップでしおりを購入。木の葉にてんとう虫のかわいいしおりだ。少額だが月々教育支援をしているベトナムの子どもへのバースデーカードに同封しようと思う。その子が本を読むのが好きで気に入ってくれればよいのだが。

 Happy Birthday.
 Do you like to read books?
 I send you a red ladybug bookmark.

 ベトナム語はわからない。こんなメッセージで伝わるのかな。

杉本博司日本海隠岐》1987年]

[野村仁《‘moon’ score:真空からの発生》1980-1984年]

 五線譜を写した35ミリフィルムを巻き戻し、最初の2コマにその日の新聞の月齢図を写し、残りの34コマにその夜の月を連続で撮影する。重い望遠レンズを装着したカメラを手持ちで撮影するため手ぶれで写し込まれた五線譜上の月の位置はさまざまにずれる。その五線譜上の月を音符に見立て、楽譜として発表したもの。備え付けのヘッドホンをつけると、その音楽が聴ける。楽譜の展示方法が写真のとおりだが、この配置になにか意味があるのかと美術館の職員に尋ねてみたが「???」であった。

[秋岡美帆《そよぎ》1986年]ほか

ルネ・マグリットマザー・グースマグリットの落とし子たち』より》1968年 ]

ルネ・マグリット《若者の視線が格子窓から老木の祝祭に良い匂いをふりまき・・・『マグリットの落とし子たち』より》1968年 ]

[佐々木類《水の記憶》2021年]

[立花江津子《「愛の夢」リストへのオマージュ》1981年、《「天馬ーペガサス」ギリシャ神話》1981年、《落日》1979年、《「火の鳥」ストラビンスキーのオマージュ》1981年]

 美術館見学のあとシロトピア記念公園に行った。「ひめじアーティストフェスティバル」が開催されている。知人が実行委員会の委員をしているらしく、ぜひ行ってねと案内を受けていたもの。木工、陶芸、ガラス、皮革、染、織、被服、金工など169の作家の作品が展示販売されている。欲しいものがたくさんあったが、チャリンコで来ているので重いもの、嵩張るものは変えない。ちいさな盃(「京焼 瑞城窯」の練り込みの器)をひとつ贖った。練り込みとは器に模様をつける技法のひとつで、筆は用いない。陶土を着色し、異なった色の陶土を組み合わせて模様を描く手法らしい。一目見るだけでものすごく手間ひまがかかっていることがわかる。少々高い買い物になったが、手間ひまと高等技術に対するオマージュと考えて値切ることはしなかった。

 気に入りの盃を手に入れたあとは城郭図書館へ行き、前から読みたいと思っていた中村桂子氏の本を借りて帰った。

 帰り路に眺める山は青さを増しすっかり初夏の様相。

 本日のポタリングで手にした3品。

 

睡蓮の花が咲いた

2024/05/10

 今日は「男の料理教室」の日。天気が良いのでトレーニングがてらロードバイクで出かけた。

 習った料理は①桜えびの混ぜご飯、②豚肉のミルフィーユカツ、③アボカドのわさび和え、④新じゃがと新玉ねぎの味噌汁、⑤いちごプリン。

 帰り路、ヤマサ蒲鉾の北側にある水田の睡蓮が咲いていた。もう午後の1時を過ぎていたので花も閉じかけていたがなんとか間に合った様子。