佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

就実の丘、美瑛川サイクリングロード、青い池、白ひげの滝、拓真館

2020/07/15

 昨日は忠別川サイクリングロードを走り旭川に入り自由軒で昼メシ、午後は旭山動物園に行った。

 今日は再び美瑛をポタリングするつもりである。経路は美瑛川を遡り青い池、白ひげの滝をまわる。そして拓真館で前田真三氏の風景写真を見学するというコースにした。自転車で走ったのは50km弱である。

 

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 ポタリングの前にまずは就実の丘に行った。就実の丘にいたるジェットコースターのような路が楽しいし、天気に恵まれれば大雪山連峰の雄姿を眼前に望める。残念ながら大雪山は雲と靄に隠れ見えなかったが、丘からの景色は絶景であった。

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 車を美瑛町の街中、美瑛選果の駐車場に駐めさせてもらって、自転車を降ろし美瑛川を遡っていった。一回りポタリングした後で、美瑛選果でお土産のメロンなど買うつもりである。

 美瑛川にもサイクリングロードが整備されていて、自動車に邪魔されることなく快適に走ることができる。白金青い池まで20km弱を気持ちよく走る。道端には可憐な白い花がたくさん咲いていた。おそらく待宵仙翁(マツヨイセンノウ)だと思う。

 風がなかったので青い池は鑑のように美しい水面をたたえていた。人気スポットのようだが、新型コロナの影響があり、しかも早朝なので観光客の姿が殆ど無い。心静かに池を眺めることができた。

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 青い池からもう少し奥まで登ってみることにした。遊歩道が整備してあったし、森の中が涼しく快適だったから奥の様子を見てみようと思ったのだ。3kmほど走ったところに白ひげの滝があった。滝も見事だったが、ここにはこれまで見たことのない植物がたくさんあった。名前はいずれ調べることとして写真だけアップしておく。また枯れ木に黄色いカビのようなものがあった。なにか動物の吐瀉物にも見えるネバネバしたもの、これは以前なにかのTV番組で見た粘菌に違いないと写真を撮った。

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粘菌(変形菌)?

 粘菌(変形菌)はきのこでもカビでもない不思議な生命体。彼の南方熊楠が夢中になって研究した植物でも動物でもない変な生物である。写真の黄色いアメーバ状のものはおそらく変形菌の代表格、モジホコリの一種であろうと思う。変形菌には次のようにライフサイクルがある。「1.胞子→2.粘菌アメーバ→3.接合子→4.変形体→5.子実体」とまさに千変万化。写真は変形体の状態。変形体もアメーバ、接合子のときと同様に餌(バクテリア)を求めて移動する。ただし、変形体は身体が大きくなった分、バクテリアだけでなく、他の単細胞生物を捕食したり、消化酵素を出してカビやキノコと消化するらしい。移動速度は種類と環境によるらしいが1時間に数ミリから数センチ動けるという。それは後日文献をあたって分かったことだが、先にそれを知っていたら、1~2時間観察して写真に収めたものを。まことに残念なことをした。驚くことに、この生命体は単細胞で脳が無いにもかかわらず、迷路を抜け出す最短距離を発見したり、環境の変化を予測するといった問題解決能力をも持っているという。さらに驚くことは、変形菌の性は雌雄の二つだけでなく、もっと多い場合もあり、逆に性が一つの場合もあるという。もしこれがモジホコリという種なら、その性別(交配型)は15種もあり、さらに細かく分ければそれは675にもなるという。私はこう書いていてそれを理解しているわけではない。解るのはこの生命体が極めて奇っ怪であり謎に満ちていることだ。こんなことを知ってしまったら、私は今後、森を歩くときにどこかに変形菌がいないか探してしまうだろう。南方熊楠のように。

 白ひげの滝の水音、涼しくしっとり湿った森はなんとも心地よくいつまでも居たかったが、他にもどんなところがあるのか興味が尽きない。再び自転車にまたがり、十勝温泉美瑛線を下り、途中、美沢美馬牛線に入り「拓真館」に向かった。

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 拓真館では前田真三氏の風景写真を堪能し、あらためて北の大地の素晴らしさを目の当たりにしながら美瑛の街中に戻った。

 昼食は「だいまる」というレストランでと考えていたのだが、あいにく定休日であった。仕方なく近くの道の駅びえい丘のくらに行き「香麦食堂」というところで「びえい豚テキディッシュ」(980円)を食べたのだが、これがけっこううまかった。

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 満腹になったあとは、駐車している「美瑛選果」駐車場にもどり自転車をルーフに積んだ。ここでいろいろお世話になった方に美瑛メロンなどのお土産を発送し東川町に戻った。涼しい北海道でも午後の日差しは強い。クーラーの効いた部屋でポタリングでほてった身体を休め夜に備える。今夜は東川町の居酒屋を探訪する予定である。(つづく)