佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

小豆島ライド


2020/10/10~11

 

 同級生のA君から誘いがあり10月10日~11日とサイクリングに出かけることにした。しかし日が近づくと台風14号が発生し、天気が怪しくなった。雨が降るなら日を繰り延べせざるを得ないなと思っていたが、前日になって天気は快方に向かうだろうという予測に変わった。私にはこうしたことがよくある。例えば2015年8月20日から8月22日にかけて五島列島クルーズに出かけたことがあったのだが、その時に発生していた台風15号は発達しながらフィリピン東の海上まで来て、そこから北上してくるかと思いきや、しばらくそこで停滞したのだ。停滞と言うより、一度は北上しかけた台風が、一時南に戻る動きを見せたのだ。つまり私が乗っている船が長崎五島列島に向かうにつれ、台風は南に押し戻され、五島列島を後にする頃に東シナ海を北上し始めたのだ。おかげでクルーズを楽しんで家に帰るまでは台風の影響を受けず晴れていたのである。今回の台風14号は予測より早く東に抜け、しかもだいぶ南の海上を通り過ぎたので、姫路は10日の朝には雨が上がっており青空が見えていた。私には天気の神様がついている。我ながら己の晴れ男ぶりに驚いている。

 9時45分姫路港発小豆島福田港行きに乗るため7時過ぎに家を出る。姫路港まで20km強の距離を走る。順調に走り1時間11分で姫路港に着いた。フェリーの出発まで2時間以上の待ち時間。さらにフェリー航行時間を入れると小豆島で走り始めるまで3時間もある。当然ビールが欲しくなる。エビスを飲みながら持参した文庫本『虹の岬の喫茶店』(森沢明夫)を読む。出かける前に島で読むことをイメージして本棚から選んだものだ。「虹の岬」とは美しいイメージだが、今日明日、もう雨は降らないだろうから虹を見ることはないだろうと思いつつ。

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自宅から姫路港まで。

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朝から晴れていた。

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姫路港にてフェリー待ち。

携えてきた本『虹の岬の喫茶店』(森沢明夫)を読ながらビールを一本だけ飲む。

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 11時25分、小豆島に着く。さっそく時計回りに進路をとり島の外周を走る。走ったコースは次のとおり。

 福田港(11:25) → さぬき百景福田海岸(11:40) → 南風台(12:10) 

 → 酒蔵もりくに(12:40・昼食) →  苗羽小学校田浦分校(岬の分教場)(13:35)

 → 二十四の瞳映画村(13:50) → マルキン醤油記念館(14:25) 

 → 三都半島(15:00~) → 国民宿舎小豆島(17:00・宿泊)

 

 海沿いの道なので標高はさほどではないが、アップダウンの連続はじわじわと体力を消耗する。特に午後三時頃からの水戸半島での坂はきつかった。折しも水戸半島にさしかかった時に海ごしに島に虹が架かった。まさに今読んでいる本の題名にある「虹の岬」ではないか。こんなこともあるのだなぁ。

 

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小豆島ライド1日目の走行軌跡

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小豆島ライド1日目 高度グラフ

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福田港

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さぬき百景・福田海岸

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南風台

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酒蔵もりくに

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杜氏のまかない飯。粕汁がうまい。

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苗羽小学校田浦分校(岬の分教場)

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マルキン醤油記念館の醤油ソフトクリーム

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三都半島にさしかかったとき、岬に虹が架かった。
今読んでいる小説のタイトルにある「虹の岬」のとおりではないか。
こんなこともあるのだなぁ。

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三都半島での眺め

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国民宿舎小豆島に到着

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国民宿舎小豆島では部屋から、あるいは風呂から夕日が眺められる。

 さて夕食である。泊まりがけのサイクリングの楽しみは何と言っても夕食だ。とにかく腹が減るのだ。いただいたのは季節の懐石。

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なめことタイラギ貝の酢の物、茄子の揚げだし。



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造り。鯛、ツバス、サザエ、鱸。

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油物。シルクスイートの天ぷら。

分厚く揚げてあり焼き芋みたいにふわっと上品な食感。

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蒸し物。鱧しんじょうの餡かけ、秋野菜を添えて。この時季の鱧の身は脂を持ってうまい。それを摺ってしんじょうにした贅沢な味。

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鍋物。オリーブ牛の変わりすき焼き。白菜で牛肉を巻いてあります。

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松茸ごはん。

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3D動画はこちら。

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 一夜明けて、小豆島ライド二日目。昨夜は疲れと酒も手伝って爆睡。スッキリした目覚め。6時きっかり、開くと同時に朝風呂に入る。今日も好天。窓から眺める池田港、瀬戸内の島々が美しい。

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池田港

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遠くに見える綺麗な円錐形の島は見覚えがある。

おそらくしまなみ海道からも眺められる大槌島か。

 さて今日はどうしたコースを走ろうかと考えた。昨日走ったコースも合わせて島一周するコースが良いか、あるいは島のてっぺん寒霞渓に行くか迷うところ。船の時間もあるので両方というわけにはいかない。還暦を迎えたおじさん二人には体力的にも厳しい。迷った末に寒霞渓に上るコースを選択した。なぜ険しい上りを選択するのか? 答えは簡単、「そこに山があるから」である。尻尾を巻いて逃げるわけにはいかない。

 走ったコースは次のとおり。

 国民宿舎小豆島(8:40) → 国道436 → 県道29号寒霞渓公園線(ブルーライン

 → 内海ダム(9:30) → 寒霞渓ロープウェイ頂上駅(12:00・昼食) 

 → 福田港(14:10)

 標高差約700m。ブルーラインの上りがきつかった。


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 福田港15:30発のフェリーに乗り、姫路港には17:10に到着。そこから家まで24km走って二日間の小豆島ライドを終える。天候に恵まれ、途中急勾配の箇所は押したものの寒霞渓を征服した満足感のあるサイクリング。なにより旧友A君との親交を温めた良き二日間であった。

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 二日間の総走行距離139.89km、高度上昇1,695m。