佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

大山~米子~境港~美保関_チャリンコ・ツーリング

2021/03/07

 3月7日からしばらく山陰の天気が良さそうである。1泊2日で大山・米子・境港をチャリンコで走ろうとツーリングに出た。昨今、新型コロナで不要不急の外出を控えることを求められている。外出が悪いのでなく、人との接触の機会を減らせと言うことだろう。私自身、年明けから2ヶ月あまり、つれ合いは別として殆ど人との接触を断ってチャリンコ・トレーニングのみという生活を送っている。チャリンコ・ツーリングならアウトドアだし、ロードバイクに跨がっている間は人との距離は自ずとソーシャル・ディスタンスとなる。単独でのツーリングであれば問題あるまい。問題があるとすれば、宿泊と飲食。「宿泊ホテルではレストランや大浴場を一切利用せず、個室にとどまる。朝昼晩の食事は基本テイクアウトのもので済ませよう」という方針を立てて出かけた。それならば良かろう。

 家から大山までは二時間半もあれば到着する。朝4時半に出れば朝日に輝く大山を見ることが出来るかもと思ったが、そうは問屋が卸さない。サイクリングの起点に選んだ県営大山第1駐車場には7時前に到着した。ただ、駐車場や道路に凍結しているところがあり、一時間ばかり様子を見てから出発し、慎重に山を下った。

【県営大山第1駐車場から弓ヶ浜を望む】

 かなたに弧を描いた弓ヶ浜がうっすら見える。今日は皆生から境港まで弓ヶ浜沿いに整備されたサイクリングコースを走る予定だ。

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【赤松眺望展望台】  弓ヶ浜が少しハッキリ見えてきた。

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【地蔵滝の泉】佐陀川の上流。水が綺麗だ。

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 県道52号と県道36号の接続点あたりから大山を振り仰ぐ。大山は頭だけ雲の上。

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 県道36号と県道159号の交差点から大山を振り仰ぐ。まだ大山は雲の中だが、青空が見えてきた。

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植田正治写真美術館】

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 伯耆町真野あたりの田園地帯から大山を眺める。このあたりからの大山がダイスキ。しかし未だ雲の中。足下には春の草花。タネツケバナホトケノザナズナなど。

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 佐陀川の土手には土筆がニョキニョキ生えていた。

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 佐陀川の土手をぐんぐん下っていったが、JR山陰本線に行く手を阻まれ迂回。

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 佐陀川がもうすぐ日本海に流れ込もうかというあたりには水どりがたくさん餌をとり、羽を休めていた。

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キンクロハジロ(白黒♂、茶♀) 後頭の冠羽がかわいい。

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マガモ(茶♀、カラフル♂)

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カルガモ

 日吉津の海浜運動公園を右手に日本海、左手に大山を眺めながら走っているとパンクした。自分でチューブ替えをしたのは何年ぶりだろう、久しぶりだ。チューブ替えは戸惑うことなくスムーズに済ませたが、携帯の空気入れで空気を入れるのは骨が折れる。腕が疲れて休み休み入れたので40分ばかりロスした。

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 日野川の河口から皆生大橋に向かって走る。このころには空は晴れ、大山がかなり綺麗に見えてきた。

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 皆生大橋を渡って浜へ突きあたれば弓ヶ浜サイクリングコースだが、コースに入る前に国道431号線にある「サイクルベースあさひ・米子店」に立ち寄る。スペアのチューブの補充である。スペアチューブはもう一つ残っていたが、二つ持っていた方が気が休まる。「サイクルベースあさひ」は大きな市であれば大抵ある。心強い味方だ。ちなみに「株式会社あさひ」の下田社長は気さくでハンサムなサイクリストでいらっしゃる。私は縁あって一度だけ姫路から城崎まで一緒に走らせていただいたことがある。城崎でビールを飲んで別れた。その時以来、「あさひ推し」にさらに力が入っている。

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 弓ヶ浜サイクリングコースを走り始めてすぐに昼メシにした。外浜産業道路に出てパンを調達。ポテトサラダとベーコンをはさんだパンとフィッシュバーガーを景色の良い浜辺に腰掛けて食べる。簡単な食べものだが、弓ヶ浜と大山の絶景を眺めながらだと極上の御馳走となる。

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 弓ヶ浜サイクリングコースは素晴らしかった。碧い海に打ち寄せる波、白い砂浜、振り替えれば雄大な大山、所々松林を抜けるコース。まさに白砂青松のコースだ。トイレ施設も充実している。

 境港まで18kmほど、自動車を気にせずゆったりと走った。午後はすこぶる天気が良かったが、霞がかかっていた。やはり春である。

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 ホテルは境港市にとっているが、まだまだ時間があるので、境水道大橋を渡って美保関灯台まで走ることにした。

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境水道大橋からの景色

 境水道大橋を渡ると島根県美保関町である。県道2号線を東へ美保関灯台まで走り、同じ道を西へ戻ってきた。常に海越しの大山を眺めることが出来る絶景コース。海には水鳥の姿もたくさん見ることが出来た。

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ウミアイサ(左から♀♀♂)

 再び境水道大橋を渡り境港市に戻った。まだ夕食には早い時間だったが、回転寿司に入り、にぎり寿司をテイクアウト。回転寿司とはいえ境港だけにそれなりの期待をしたが、たいしたことはなかった。お腹を膨らせるために黙々と摂取。安価な値段に見合ったものだから文句を言っちゃいけないけれど、写真を撮る気にもならない。その昔、開高健氏は旅を共にした料理長にこう言ったという。

「作る料理が餌になったらあかんで」

この寿司は「餌」だと言ったら言い過ぎか。やはり言い過ぎだな。海より深く反省。逆に開高氏を山より高く尊敬。

 今日走った距離は83.82km、高度上昇累計403m、消費カロリー2,225kcal。

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