2021/03/14
今日のチャリンコ・トレーニングは途中で中華を食べることにした。目指すは上大野の『福運楼』。前に何度か訪れた時には、こちらの子どもさんが店を手伝っていた。最近は学業が本分などと大層なことを言って、家業を手伝わせない家が多い気がする。しかし昭和世代の私にはあたりまえの光景でほほえましく思う。家族が助け合っている姿は美しい。廉価でボリューム満点。こういう大衆的なお店はダイスキです。
この店で私はいつもラーメンセット800円を食べます。セットメニューとは言え、それぞれ単品で一人前として充分な量があります。つまり二人前で800円というお得感。それで足りなければ、100円足せばどちらでも大盛りにできるという素晴らしさ。61歳にもなって、まだ量を追っているのかと我ながらあきれる思いですが、量は大切でしょう。「ロカボ」などという時代の趨勢などどこ吹く風。「ラーメン×御飯もの」という組合せがなんとも”feel guilty”なメニューです。ラーメンの種類が10種、御飯ものの種類が10種となればその組合せは10×10=100とおり。今日の気分は「台湾ラーメン×高菜炒飯」で決まり! 真っ赤なラーメンを思いうかべただけで汗が出てくる。
ちなみにこの店の炒飯は味わい深いしっとり系です。世の中、「炒飯はパラパラが良い」「パラパラの炒飯がうまい」というのが定説になっていますが、そんなことはいったい誰が決めたのでしょう。パラパラにはパラパラの、しっとりにはしっとりのうまさがある。私はどちらも好きです。おそらくパラパラ炒飯が良いとされるのは、プロが中華鍋を振る中華料理店と家庭のガスコンロでは火力に大きな差があり、家庭の弱い火力ではパラパラの炒飯が作りにくいというところにその説の起源があるのではないか。「パラパラ炒飯=中華鍋・強い火力=プロの味」「家庭のガスコンロ=フライパン・火力弱い=べっちゃり素人の味」という等式が成り立ってしまっているのではないかということです。しかし、今や技術の進歩があり、家庭のフライパンもテフロン加工のものが多い。テフロン加工したフライパンであれば、たとえ火力が弱くてもフライパンに焦げ付かず、じっくり時間をかけて炒めることでパラパラの炒飯が簡単にできるのだ。そう、今やパラパラ炒飯はプロの専売特許ではない。このあたりのところは『男のチャーハン道』(土屋敦・著/日経プレミアシリーズ)という書籍にも詳しい。チャーハン一品の作り方を237ページで解説した世界一長いチャーハン・レシピです。気になる方は是非、読んでいただきたい。
道すがら春の紫を二つ見つけた。すっかり春である。
走ったコース。走行距離35.81km、消費カロリー939kcal。食べた量に比べて軽すぎたか・・・