2021/12/28(往路)
この二ヶ月ばかり酒を飲んでばかりで自堕落に過ごしてしまった。もちろん酒はいつも飲んでおり、今に始まったことではない。自転車にもたまには乗った。しかし回数と距離が少なすぎた。読んだ本の数も少ない。私の生活の基本は「酒」「本」「自転車」の三本柱である。要は「酒」が過ぎて、他とのバランスが悪かったのである。これはなんとかせねばならぬ。2022年はあるべき姿に戻さねばならぬ。そうした反省と決意を込めて2021年最後の一泊二日ライドに出た。
行き先は赤穂にした。はじめは但馬方面に行ってカニでも食べるかと考えたのだが、年末になってこの大寒波である。南に行くしかあるまい。ルートも28日の朝は雪がちらついていたので峠越えを避け、夢前川沿いに南に下ってから西に向かい、御津~七曲り~相生~赤穂へと抜ける道を選んだ。
太子町あたりで後輪がパンクするトラブル。調べてみるとホッチキスの針が刺さっていた。パンクは想定内のトラブルだが、まさかホッチキスの針を踏むとは。いったいどういういきさつで道路にホッチキスの針が落ちるのだろう。世の中は謎に満ちている。謎は解けないが原因がハッキリしているので、針を取り除きチューブを交換すれば心配ない。10分ばかりでスムーズに交換を完了したが、携帯の小さなポンプでタイヤがパンパンになるまで空気を入れると腕が疲れ棒のようになった。でもまあ気ままな独りライドである。こうしたハプニングも「それもまた良し」と楽しめばよい。
少し寄り道になるが「サイクルベースあさひ姫路大津店」に立ち寄ることにした。換えチューブを補充しておきたいのだ。わずか二日間のライドで二度もパンクするとは考えにくいが、人生何があるかわからない。「転ばぬ先の杖」というではないか。「サイクルベースあさひ」はある程度の規模の町にはたいていあるので大変助かる。ついでにタイヤの空気圧もチェックしてもらった。
「サイクルベースあさひ姫路大津店」の隣りに「炭火焼専門店 オオギヤと宇奈とと 姫路大津店」があった。看板を見ると「うな丼ダブル」が1,000円と安い。腹が減っていたのであまり期待せず入ってみた。「うな丼ダブル飯大盛り」と「肝吸いと浅漬け」210円を注文。値段なりの味と言ってしまえば身も蓋もないが、これで1,210円ならば文句はない。
昼飯のあとは七曲り、相生、坂越と海岸線をひた走り15時頃赤穂駅に到着。駅前のホテルに投宿した。
赤穂の夜は加里屋の寿司店『まるはち』で酒を飲んだ。突き出しは鯛の子、刺身盛り合わせ(平目、鮪、間八)、カワハギの煮付け、寿司(煮穴子、赤貝)を食べた。酒は「忠臣蔵 初しぼり」「南」など三合ばかり。女将さんの愛想が良く、肴もうまかった。満足。
2021/12/29(復路)
往路は雪を警戒して峠を避けたが、今日はもう雪も溶けているだろう。復路は千種川を遡って佐用から宍粟を抜けて帰ることにした。
【鳰(かいつぶり)】
【緋鳥鴨(ひどりがも)】
【鳶】
【川秋沙(かわあいさ)】
昼飯は佐用の「盛々亭」で天ぷら定食。エビ天、鶏から揚げ、春巻き、ポテトフライ、ポテトサラダなどなど、てんこ盛り。名は体を表すというがまさに盛々。
佐用町から山崎町土万へ抜ける峠にはまだ雪が残っていた。やはり昨日はこちらのコースを取らずに正解だったようだ。
二日間の走行キロ155.1km、総上昇量1,050m、消費カロリー3,765kcal。無理なくちょうど良い運動になった。来年はもっと走ろうと思う。