佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

奈良ポタリング、『酒肆 春鹿』、『変なホテル』

2023/06/05

 奈良県の旅行支援「いまなら。キャンペーン2023」を利用して2泊3日の旅行に出かけた。ホテルは『変なホテル 奈良』をツインで二泊予約した。二泊の宿泊代金が朝食付きで24,460円。その2割4,892円の補助があり19,568円の支払い。地域クーポンが8,000円分もらえるので、実質11,568円で宿泊できる勘定だ。

 奈良まで家から車で2時間ちょいで行ける。ロードバイクを2台積んで行った。

 近鉄奈良駅近く奈良女子大学付近にある24時間800円の駐車場に車を駐めて、ポタリングを開始した。

(今日一日の軌跡)

 奈良女子大前から東へ向かうとすぐに東大寺がある。中門あたりに自転車を駐め置いて、そこからは歩きで付近を散策。散策コースは次のとおり。

東大寺大仏殿>→<手向山八幡宮>→<春日大社>→<若宮神社>→<東大寺戒壇堂>→<東大寺ミュージアム

 東大寺を訪れたのは小学校六年生の修学旅行以来のこと。実に52年ぶりである。見上げた大仏は子どもの頃感じたほどの威圧感はなかったもののやはりデカい。大仏の裏に柱に穴の空いた「柱くぐり」がある。修学旅行の時はこの穴を楽にくぐり抜けることが出来たのだが、今は苦労するだろう。いやひょっとしたら腹がじゃまになってくぐり抜けることが出来ないかもしれない。たしか大仏様の鼻の穴ぐらいの大きさしかないはずだ。この歳になるまで息災に過ごせたことに感謝しつつ、修学旅行らしい中学生が次々と穴をくぐるのをながめた。

東大寺中門前)

(大仏殿)

 (手向山八幡宮

若草山

春日大社

(浮見堂)

 戒壇院千手堂では千手観音立像を拝観した。案内の方によると、かの弘法大師空海がこの地で具足戒を受けられ、その直後に遣唐使の留学僧として唐に渡られたとのこと。空海31歳のときであったそうだ。


 歩きによる散策のあと、再びロードバイクに乗り街並みを眺めながら近鉄奈良駅付近へ。駅に近い商店街にある『柿の葉すし本舗たなか なら本店』で少し遅めの昼食をとった。

 食事を終えたらすぐにホテルにチェックイン。『変なホテル』は、世界一生産性の高いホテルを目指し、ロボットが接客をする世界初のホテルとして長崎のハウステンボスに第1号店をオープンし、現在は国外も含め22カ所で営業しており、『変なホテル奈良』はそのひとつ。グラフィックデザイナーの北川一成氏がブランディングを担当し、ホテルのネーミングをはじめ、コンセプト立案、ロゴマークのデザインなどを手掛けている。北川氏とはちょっとしたご縁があり知り合いである。生産性の高いホテルをめざすだけあってロビーに従業員の姿はない。武者と恐竜のホログラムが出迎えてくれた。ただ、今回は旅行支援「いまなら。キャンペーン2023」の適用を受けるため、従業員の方を呼び出して手続きを済ませた後、セルフでチェックインした。

 ホテルでしばしゆっくりしたあと、町に繰り出した。旅先ではいつもその地ならではの居酒屋に行くことにしている。

 今日訪れたのは『酒肆 春鹿』。ならまち(興福寺の旧境内地に社寺とともに発展した町)にある居酒屋です。おそらくは昭和初期のものだろうと思われるレトロな雰囲気の建物。奈良の銘酒「春鹿」を中心にうまい日本酒を飲ませる店です。「水なすの糠漬け」「刺身盛り合わせ」「タケノコとぶり子」「鯨ベーコン」など、酒に合う肴をいただきながら「春鹿 白滴」「春鹿 鬼斬」「鶴齢」ほかを飲んだ。ひょっとしてタケノコと炊いてあったのはぶり子ではなく助子だったかもしれない。そのあたり酔っているので記憶が曖昧です。〆はやはり「そうめん」。奈良に来ればこれでしょう。

 店を出てからは北に足を向け猿沢池の縁を歩いてホテルに戻った。風情のあるならまち。良き哉。