佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

『染谷商店』のだし巻き玉子、『田舎料理 いづみ』の鮑腸汁

2023/06/06

 奈良ツーリング2日目。昨日から『変なホテル 奈良』に宿泊。朝食はホテル1Fにある『オテンキパーラー』でクロムッシュ風トーストとサラダなど。朝食にも無駄をなくしシンプルにという姿勢があらわれている。

 予定では明日香村あたりまで走って戻ってこようと考えていたのだが、朝からどんより曇っておりお昼前には確実に雨が降る予報。若い頃ならカッパを着てでも走ったものだが、今は時間的にも余裕がある身。またの機会もあるさと今日一日はじっとしていることにした。11時前までホテルの部屋で本を読み、お昼ご飯を食べに町にでた。

 昼ごはんに選んだのは東城戸町にある厚焼き玉子一筋『染谷商店』。だし巻き玉子が売りの店だ。当然、注文は「だし巻き玉子定食」。こいつがうまかった。注文を聞いてから丁寧に焼き上げたらしく、玉子が焼きたて熱々の状態で湯気が立ち上っていた。まあるく厚焼きでジューシー、ダシの味も良い。私はだし巻き玉子が好物で、あちこちの居酒屋で食べてきた。例えば神戸『季節一品料理 藤原』の物静かでいつも笑顔のおかあさんが焼いてくれるもの、金沢の大衆割烹『大関』のジューシーでボリュームたっぷりのものなど、いずれも甲乙つけがたいが、強いて言うならこちらのものが最高です。いやぁうまかった。ちなみにおにぎりも握り具合も風味も抜群でした。

 

 午後は『奈良市ならまちセンター』内にある「奈良市中央図書館」で本を読んで過ごした。さほど大きな図書館ではありませんが、正午には興福寺の鐘の音が聞こえ、窓の向こうに『奈良ホテル』が見える図書館です。

 夕方まで読書を楽しみ、その後はならまちをぶらぶら。今夕の居酒屋はまよったあげく猿沢池のすぐ西にある『田舎料理 いづみ』にした。こちらも歴史を感じさせる古い建物。赤ちょうちんには「鮑腸汁」の文字がある。これは是非ともいただかねばと思い定めて暖簾をくぐった。「造り盛合せ」「鯵南蛮漬け」「きずし」「煮物(茄子、ズイキ)」「オコゼのから揚げ」などをいただきながら、酒「春鹿 白滴」「黒松 稲天」、芋焼酎「いずみ」をやる。そして〆は「鮑腸汁」。初めて食べるのでどんなものかと思っていたが、小麦粉を練り手で延べたうどんのような麺を味噌仕立ての汁でいただく料理であった。酒の〆に乙なものです。