佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

奈良市大宮町『枯淡』

2023/07/06

 三泊四日の奈良県旅行。三夜目の夕食は近鉄新大宮駅南の割烹『枯淡』にした。予約したときにおまかせコースの一番下のものを頼んでおいた。それでも昨夜訪れた『奈良』の倍はかかりそうだが、それもまた良し。それだけの値打ちがあれば文句はない。

 

 店は千曲ビルの一階にあった。入り口が奥まっており見つけにくい。初めての訪問だったので通り過ぎて、確かこの辺りなんだけどなぁとGoogleマップを開いて引き返したほど。

 店に入ると右手にカウンター席、左手に座敷があった。座敷も椅子席だというので座敷にしてもらった。

 割烹だけあって出てくる料理はすべて上品ながらじんわり深い味わいがあり、器、盛り付けも見事。酒がスイスイすすむ料理でした。酒は「黒龍 吟醸」をてはじめに、「無上盃(むしょうはい) 純米吟醸」と飲みすすむ。「無上盃」はどこの酒かと尋ねると、地元奈良市今市町の豊澤酒造のものと言う。なんと「豊祝」の蔵ではないか。「豊祝」ならば仕事で大阪に通っていた頃、梅田のルクア地下の立ち吞みでしょっちゅう飲んでいた酒だ。メニューにないが豊澤酒造の酒でおすすめがもう一つあるというので、飲み比べさせていただいた。銘柄は忘れた。酔っぱらっているのだ。仕方がない。他にもメニューに載せていない「作(ざく)」があるというのでそれもいただいた。

 早朝からサイクリングでこころよい疲れがあり、喉の渇きにまかせて酒をスイスイ飲んだのですっかり酔ってしまった。食事はうまかった。和食の伝統のかたちと技を守った料理、おいしゅうございました。昨夜の『奈良』が自在な演奏のジャズだとすれば、今夜の『枯淡』は交響曲だろうか。