佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

阿蘇を走るツーリング(1日目は熊本市まで移動し、夜は『和食 島崎』で)

2023/10/25

 阿蘇を走る4泊5日ツーリングに出かけた。熊本までの移動手段は車である。距離にして片道およそ650km。ほぼ高速道路ばかりで行けるのだが、それでも8時間はかかる。

 自宅を朝8時に出発し、熊本市に入ったのは夕方4時過ぎ。予約した『ダイワロイネットホテル 熊本銀座通り PREMIER』には4時半頃にチェックイン。このホテルは熊本城に近く、繁華街の中にあるので、近くに飲食店が多く便利なホテルだ。このホテルの近くには予てより目をつけていた居酒屋が数件ある。今回の旅の目的はもちろん秋の阿蘇山を走ることにあるが、せっかく遠く熊本まで足を運んだので熊本のうまいもんを食べて、うまい酒を飲みたい。だから阿蘇山付近に泊まるのは後半の2泊で、前半の2泊は熊本市内に泊まることにしたのだ。

 ホテルの部屋に入り窓から外を見ると熊本城の天守閣が見えた。まずは夕食の予約電話を入れてみる。ホテルに一番近い『和食 島崎』に電話してみると、6時開店でカウンター席が取れるという。幸先が良い。

 1時間ばかりホテルでゆっくりして6時少し前に店に向かった。この店は彼の太田和彦氏が何度も通っている名店。この店に行きたくてホテルを決めたのだ。なにしろホテルの玄関を出て数メートルのところにある地下への階段を降りたところに店がある。

 店に入ると一番奥のカウンター席に案内された。目の前には大皿6種ほどの惣菜が置かれており、お通しにどれか選んでくれという。つれ合いは「鶏肝」を、私は「玉こんにゃく」を選んだ。酒はメニューに熊本のものが4種、他県ものが5種あがっている。熊本の酒をメニューの右側から順番に飲んでいくことにし、まずは「れいざん」を注文した。

 カウンターから見える正面の棚にTV番組で見慣れた盃の箱があった。BSで放送している「太田和彦のふらり旅 新居酒屋百選」で、番組最後に太田氏が訪れた居酒屋に自分で作った盃を置いていく場面がある。「江戸盃」である。店の大将に番組を視たと話すと、太田さんのファンならどうぞこの盃で飲んでくださいと言ってくださった。ありがたく申出を受けることにした。手に取るとキレイな磁器で持ちやすい。盃の大きさもちょうど良く、口が開いているのでグイと首を後ろに折らなくても、姿勢はそのままで盃を持つ手を傾けるだけで酒が口に入ってくる。背筋を伸ばして静かに酒を飲む姿勢が自然とできる盃である。さすがは太田氏の作る盃だ。酔って壊しては申し訳ないので、一杯だけこの盃で飲ませていただきお店にかえした。

 肴は「アジ(刺身)」と「ハモすり身ふわふわ揚げ」を注文。アジは新鮮そのもの、ハモは揚げたてふわふわ、絶品であった。特に「ハモすり身ふわふわ揚げ」は旨味がふかく、食感が楽しい。なにより見た目がよくておいしそう。この店に来たら一度は食べていただきたい逸品でしょう。

 酒は「香露」「瑞應」と飲みすすむ。

 もう一品「穴子の照焼」を注文。これは海苔で包んで食べる。酒も熊本の4種目「亀萬 プラス9」を注文した。これで熊本の酒4種すべてを飲みきった。

 〆は「おまかせ にぎりすし」。

 酒も肴もすべておいしゅうございました。他にも食べたい肴、飲みたい酒があるので、翌日の夜も来ますと言って席を立った。