佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

阿蘇を走るツーリング(2日目は大観峰展望ルートを走り、夜は『和食 島崎』ふたたび)

2023/10/26

 昨日一日かけて熊本へ来た。今日はいよいよ阿蘇を走る。どのようなコースにするか迷ったのだが、普段あまりロードバイクに乗ることがないつれ合いとのサイクリングである。あまり無理はできない。阿蘇市観光課の推奨コースに「大観峰展望ルート」という手ごろなコースがあった。「温泉巡りができる内牧温泉をスタートし、阿蘇カルデラの美しい風景を楽しむことができます。阿蘇随一の絶景スポットである大観峰を回るルート。」との紹介である。良いではないか。距離は36.3km。大観峰まで上るとなると、それなりに坂道があるが、阿蘇を走ると決めたからにはそれは覚悟のうえのこと。獲得標高559mであればつれ合いも何とかついてこれるだろうとこのコースを走ることにした。

 まずは腹ごしらえ。今回の阿蘇旅に備え、事前に情報を得ておこうと読んだ『ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.07 阿蘇サイクリングガイド』(ヤエスメディアムック712)に朝7時半から開いていると紹介してあったカフェ『あそら食堂&カフェ』に立ち寄った。

 ユースホステルを借りて改造したという食堂に入ると、カレーの良い香りがした。メニューにはサンドイッチやトーストのセット、鶏からや豆腐バーグの定食があったが、刺激的なカレーの香りにはかなわない。迷わず「スパイスチキンカレー」に決めて、昔ながらの手造り味噌を使ったという「味噌汁」をつけた。

 カレーは私好みのスパイス系。味噌汁もおいしかった。なによりも阿蘇山コシヒカリ玄米を圧力鍋で炊いたというごはんがモチモチでおいしい。これは是非またリピートしたいと思わせる味でした。

 お腹が満たされたら早く走りたい。天気は上々。『道の駅 阿蘇』に車を駐め自転車を降ろして早速出発した。

 阿蘇のスケールは格別であった。巨大なカルデラが織りなす地形は他では見られないものだろう。城山展望所や大観峰など高所から阿蘇村を見下ろすと、カルデラ内のわずかな平野に暮らす人々の営みが阿蘇の自然ととけ合っていることが良くわかる。なんて素敵な土地なんだろう。これは一日や二日のサイクリングでは味わい尽くせない。この旅を皮切りにこの先何度も訪れることになるであろう予感がする。時季もよかった。陽光に光り輝くススキの草原は雄大そのもの。その草原を縫ってアスファルトで舗装された道路を走り抜ける快感は鳥肌が立つほどだった。

(午前9時頃、『道の駅 阿蘇』を出発)

(10:15 城山展望所)

(11:40 大観峰

大観峰売店で「にしめ万十」の昼食。まんじゅうの具は阿蘇の高菜。)

 36.3kmのコースを無事走りきり、13時20分頃『道の駅 阿蘇』に帰着。出発してから4時間20分ほど、案外早く帰ってきた。ホテルに帰るには時間が早いので南阿蘇にある酒蔵『山名酒造』に行くことにした。その蔵で醸した酒「れいざん」は昨夜訪れた居酒屋『島崎』で最初に飲んだ酒だ。試飲させていただき、家飲み用に三本購入した。

(高森町から根子岳、中岳を望む)

(山名酒造)

 

 この日も熊本市内のホテル『ダイワロイネットホテル 熊本銀座通り PREMIER』に宿泊。夕食は昨夜と同じく『和食 島崎』でとった。リピートに耐える店である。お通しは昨夜気に入った「鶏肝」にした。実山椒がきいてうまい。

 昨夜、食べたいと思いながらお腹がいっぱいで注文を控えた「馬刺し」と「辛子蓮根」を食べながらうまい酒を飲む。酒は大将が薦めてくれた山口の酒「和可娘 (わかむすめ)」。初めて飲む酒だったが、これが素晴らしかった。きれいな甘み。酸が効いて透きとおるような味わい。覚えておきたい銘柄だ。ただ小さな酒蔵だけに、なかなか手に入りにくい酒のようだ。後は新潟の「伊乎乃 (いおの)」を飲み、再び「和可娘 (わかむすめ)」に戻った。

 肴はそのほか「ハモのすり身 さつま揚げ」「平目の梅しそ巻き」を食べ、〆は「コハダの寿司」。おいしゅうございました。今宵も幸せ。

 

 今日走ったルート、速度、高度は次のとおり。