佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

春日山遊歩道、首切地蔵、柳生の里、阿対の石仏

2023/07/06

 昨日は雨でサイクリングはやめにした。我々は軟弱なサイクリストである。基本、不快、不自由なことは避けて楽しみたい。それだけである。ただ、夏の暑さには負けずに走りたい。如何に軟弱なサイクリストだとてそれくらいの矜持はある。

 できるだけ涼しいうちに移動したいと、早朝6時にホテルを出発した。

 まずは腹ごしらえ。近鉄奈良駅前の「すき家」で「おんたま牛カレー」の朝食。毎晩居酒屋通いのための薬膳である。

 さて、今日のサイクリング・コースは下の地図のとおり。奈良ロイヤルホテル春日大社参道→春日山遊歩道→首切地蔵→須山西狭川線→柳生街道→芳徳寺(柳生一族の墓)→天乃岩立神社(一刀石)→旧柳生藩陣屋跡→柳生焼窯元・柳生堂→阿対の石仏→笠置町木津川市奈良ロイヤルホテルのルートとした。もともと計画したのは春日山遊歩道ではなく、能登川沿いに旧柳生街道を通って「寝仏」「夕日観音」「朝日観音」などを観てまわるつもりだったのだが通行止めでルートを変更せざるを得なかった。

春日大社参道】

【道しるべ(右 瀧坂 左 大杉能(の)木、高山神社、鴬乃瀧)】

 いったん右の瀧坂方面(旧柳生街道)を行きかけたが、通行止めに遭い引き返し、左の道(春日山遊歩道)をロードバイクを押して歩いた。

【妙見宮】

【首切地蔵】

【旧柳生街道】石畳の道です。

【須山西狭川線~柳生街道】

【柳生の里】 まずは「芳徳寺」を訪ねた。参道入り口に「鬼滅の刃」の札が土産物として置いてあった。ここから山奥に分け入ったところにある「天乃岩立神社(一刀石)」にちなんでのことだろう。

「芳徳寺」の奥には柳生一族の墓があった。

「芳徳寺」からさらに山奥に分け入ると「天乃岩立神社」がある。天岩戸開きに手力男命が岩戸を開いたとき、その岩戸がここに飛んできたという古代の自然信仰がある神社だ。自然にこんな岩が存在するのだろうかと思えるほどの岩で、信仰どおりこれは天岩戸ではないかと思ってしまったほど。またこのあたりは柳生家の剣の修行地だった場所といわれる。「一刀石」も柳生石舟斎が天狗と戦った時に巨岩が真っ二つに切れたと伝わっているのだが、そんなバカなと思いつつ、本当に刀で切ったように見えるから不思議だ。

 柳生の里ではその後「旧柳生藩陣屋跡」と「柳生焼窯元・柳生堂」に立ち寄り、笠置町へ向かった。笠置町へ向かう道中「阿対(あたや)の石仏」があった。室町時代に彫られた石仏だそうで、高さ5メートル幅3メートルの長方形の中に、阿弥陀如来様と地蔵菩薩様が刻まれている。古くから、左側の地蔵に豆腐を供えると子宝に恵まれると言われており、願いが叶うと、千個の数珠を作って供える習慣があるのだとか。

 笠置町までは下り坂のくねった山道。木々によって日差しが遮られ、谷川に沿ってもいるので涼しく快適に走れる。

 正午頃、笠置町に着いた。JR笠木駅内にある『ほっとステーション与一』で「牛すじカレーうどん」の昼食を取った。

 昼食の後は木津川を下り、加茂町から南下して奈良に帰った。蒸し暑く、日差しも強かったので無理はせず、14時過ぎにホテルに入りシャワーを浴びてスッキリして冷房の効いた部屋でゆっくりした。