2020/11/13
隠岐の島、島前・西ノ島町での宿泊は「みつけ島荘」。楽しみはもちろん食事。島の魚介類である。
2020/11/13
今日から6日間の山陰ツーリングに出る。前半3日間はサイクリング仲間と隠岐の島を走り、後半はひとりで松江、益田を訪れようと思っている。後半は走ることより、夜の居酒屋めぐりが目的でもある。
早朝5時に車で自宅を出発した。自転車は車に積み込んでいる。サイクリング仲間は既に昨夜のうちに大阪、明石、淡路、姫路と各地から米子に乗り込んでいる。私は前日夜まで用事があって一日乗り遅れた。仲間とは七類港のフェリーターミナルで合流する。未だ夜も明けやらぬ道を車でひた走った。6時半ごろ江府あたりにさしかかったとき、あたりが明るくなり始め大山の姿を見ることが出来た。何度観てもこの辺りの夜明けは美しい。いつも見とれてしまう。
7時半、境港に到着。七類港のフェリーターミナルには9時に行けば良いので朝食をとることにした。境港には朝7時からやっている店がある。海鮮丼がウリの店のようだが、私は海鮮丼をさほど好まない。見た目がすごいだけで、ごはんと具のバランスが悪い。ごはんと刺身を別に出してくれる方がうまいと思うのだ。煮魚定食を注文しようとしたが、煮魚は未だ用意が出来ないという。仕方がない。「鰆の漬け丼」を食べることにした。鰆は春の魚と書くが、旬は脂の乗る秋だろう。なかなかうまかった。
隠岐への船は七類港から出る「くにが」。9:30発、別府港到着は12:05である。自転車はそのままだと料金がかかるが、輪行袋に入れるとタダになる。さらにすばらしいのは「おき得乗船券」というのを利用すると復路の運賃がタダになるのだ。条件は隠岐の島での宿泊と体験ひとつ以上である。体験メニューはいろいろあるが、案内人が付く「町あるき」がある。大歓迎である。ありがたい。
12時過ぎに島前・西ノ島町別府港に着き、すぐに自転車を組んで国賀海岸を目指す。
国賀海岸の絶景を堪能した後は、旅館のある別府港方面に引き返す。
旅館に入る前に近くの「黒木御所跡」を訪れた。後醍醐天皇行在阯である。鎌倉幕府との戦いで天皇方が敗れ1332年に隠岐に流された後醍醐天皇だが、僅か一年後に隠岐を脱出して鎌倉幕府を倒して京都に還幸した。「建武の中興」はここから成った。
2020/11/09
最近、チャリトレのコースに豆腐屋やらパン屋を入れて走っている。ただ闇雲に距離を走るより目的と楽しみがあったほうがサボらずにトレーニングできると思うからだ。今日のコースには昼メシにとんかつ屋を入れた。元々私はとんかつ好きなのだが、特に今日はとんかつを食べたい気分なのだ。というのも今日はつれ合いが何とかいう古民家レストランでお仲間とランチだという。どんな店か知らないが、おばさん連中がワイワイ喜んで行く古民家レストランといえば大方の想像はつく。野菜や豆、茸が中心、特にサラダ大盛りのヘルシー感を強調した食事に違いない。ご飯も雑穀米か玄米だろう。デザートにスイーツと飲み物がついて、「わー、ヘルシーねぇ、おいしいわぁ」などとぺちゃぺちゃしゃべりながら2時間近く座っているのだ、きっと。私にいわせればそんなもの「ヘルシー」というより鳥の餌である。そんなものばかり食べていては、鳥みたいにパサパサの身体になり、しまいに羽が生えてくるに違いないのだ。やはりランチはガッツリ系が好ましい。そしてガッツリ系の代表格はとんかつ。それも厚切りボリューミーなものが良い。肉はヒレも良いが、脂身のついたロースでいいぞ。いやむしろロースの方が好ましい。これこそ男子の正しいランチ、いやそんなチャラい言い方ではなくまさしく昼メシなのである。
そんな今日の私の気分にぴったしの店がある。チャリンコ・トレーニングでとんかつ屋めぐりの栄えある一店目は「とんかつ播・三木店」にした。ずいぶん前から贔屓にしている店だが、あまり用事がある地域ではないのでめったに行くことがない。ここのウリはボリューム。大の大人が食べきれず残してしまうことしばしば。残ったら持ち帰りできるようにしてくれるとも聞く。当然、客の大半は男、それも作業着のむさいヤツが多い。そんな彼らが安くてボリュームがありおいしい「日替わりランチ850円」を食べたら「しばらく動けん」やら「今日は晩メシ食えんかも」などとつぶやきながら店を後にするのだ。すばらしい店ではないか。私はといえば、皆が食べている「日替わりランチ」に心惹かれながら「カツとじ御膳1380円」を注文した。私は自転車で来ており、午後は70km~80km走って帰宅するつもりである。ガッツリ食いたいのはやまやまなれど、動けないほど食べてしまっては後が困るのだ。「カツとじ御膳」は期待どおり分厚く大きいロースカツの存在感が私の目を釘付けにし、口に入ってはカツと卵と出し汁のマリアージュが私の心をメロメロにとろけさせた。大、大、大満足じゃ。
今日走ったコースは「自宅→加西市→加東市→小野市→三木市→加古川市→高砂市→姫路市→自宅」と時計回り。総走行距離115.61km、消費カロリー3,210kcal、高度上昇514kmと平坦なコースでそこそこの距離であった。姫路市に入って、御着駅の近くにある「たじまや」に立ち寄り豆腐とひろうすを買って帰った。「たじまや」にはもう十数年来通い続けている。うまいものを食い、おいしい豆腐を手に入れたトレーニング。良き一日であった。
ちなみに晩メシは「たじまや」の豆腐をメインにした鍋。おいしゅうございました。
2020/11/03
チャリンコ・トレーニング中の豆腐屋めぐり。今日は宍粟市一宮町の「在賀豆腐店」に狙いを定めコース設定した。どうせなら紅葉も観たいので神子畑を上流まで遡り峠越えで一宮町へ抜ける遠回りのルートをとった。早朝に出発したこともあって、在賀豆腐店に11:00ごろ到着したので、午後いっぱい時間を使ってセンチュリーライドを達成しようと決めた。
一宮町への峠越えは神河町から砥峰高原を越えるより、朝来市から笠杉トンネルを越える方が標高が低く緩やかな坂で走りよい。
一日の総走行距離161.25km、消費カロリー4,780kcal、高度上昇1,116m、最高高度578m(笠杉トンネル)であった。60歳を超えて初のセンチュリーライド達成。満足感はあるが、かなり疲れた。五十代で淡イチを2回、琵琶イチを2回走ったが、今日はゆっくり走ったにもかかわらず、終盤は疲れでヘロヘロであった。寄る年波には勝てぬ。「年寄りのセンチュリーライド」は「年寄りの冷や水」であるな。世間には還暦を超えてなお一日200km、300km走る人があると言うが、私はそんなことはやめておこう。がんばれば200kmぐらいは走れそうだが、そんな無理をして何になるというのだ。
家を6時に出発したので、走り始めはまだうす暗い。6時半を過ぎて西の空を振り仰げば月が冴えた光を放ち、振り返れば朝日が赤々と昇る。
長谷から生野へ播但線沿いに抜けていく。このあたりは市川の上流になり、渓谷を縫って線路が走り、木々が色づいている。
生野駅前のコンビニで補給食を調達。これから朝来市に入り峠越えをするが、道沿いに飲食店、食料品店はあまり期待できない。エネルギー補給はおにぎりと甘いものがコンパクトで手っ取り早い。
羽渕鋳鉄橋。明治時代に鉱石を運搬するために架けられた橋のようだ。洋式レトロな美しさ。
崎山稲荷神社。
神子畑川。明神電車(通称一円電車)の橋台と橋脚が残っている。
神子畑鋳鉄橋。かつては神子畑から生野までの間に五つの鉱石運搬用の橋が架かっていたらしいが、今は羽渕鋳鉄橋とこの神子畑鋳鉄橋の二つを残すのみ。
神子畑選鉱場跡。
一円電車。
神子畑の大銀杏。
笠杉トンネル。標高578m。本日の最高到達点。
トンネルを越えると一宮町黒原。
在賀豆腐店を見つけた。看板がないので、探すのに苦労した。もう閉店してしまったのではないかと心配したほどだ。見た目、普通の民家である。ここの豆腐は昔ながらのこしらえ方で、私が子どもの頃、家の祖母が作ってくれた豆腐のようだ。2丁買ってリュックに入れて帰る。
福中バス停から川向こうに大銀杏があった。かなり色づいている。
リュックに入れて持ち帰った豆腐がこれだ。自転車の揺れで多少かたちがいびつになっているものの、しっかりした豆腐なのでなんとか崩れずにいてくれた。夕食時に冷や奴で食べる。想像したとおり懐かしい風味でした。
10月は気候も天候も良く、それなりに動けた。月間合計1,000km達成は逸したが、月間の目安としている800kmは軽く超えた。走行距離100km超えの日は3日あった。それにしても消費されたはずの28,000kcalあまりはどうしたことか私の身体に残留している。摩訶不思議である。
10月の月間合計
2020/10/29
今日からチャリンコ・トレーニング中にパン屋めぐりを開始。昨日まで豆腐屋めぐりをしてきたが、今後は他の食べ物屋もまわってみようと思う。というのも、夏の間は早朝トレーニングが主体。特に真夏は朝9時を過ぎると焼け付くような炎天なのでそれまでに家に帰ろうとする。9時といえば殆どの店は開店前である。しかし秋を迎え、日の出が遅くなるにつれ家を出る時間が遅くなる。そうすると少し長距離を走ると外で正午を迎えてしまう。自転車をこいでいるとモーレツに腹が減る。とても家に帰るまでは持たない。何処かで昼メシを食おうということになる。パン屋、うどん屋、蕎麦屋、カレー屋、とんかつ屋など巡った店を地図上に記録していこうという戯れである。只々走っているよりも、その日に目的とする店を考慮してルート設定するほうが楽しいだろう。トレーニングにも飽きずに取り組めよう。
ちなみに「チャリンコで豆腐屋めぐり」マップはこちら。
さて、「チャリンコでパン屋めぐり」1店目はたつの市龍野町の「石井製パン店」であります。何故、ここか。実ははじめは違う店を目指していたのです。その店は「パンタジー イオン姫路大津店」です。注目したのは基本100円のパン屋というところ。偉いではないですか。そしてこれはと興味を引いたのは「ロングウインナー」(500円)というパン。写真でしか見ていないので定かではないのですが、長さ70~80cmもありそうな棒状のハード系パン(バゲット?)の中にウインナーが入っているというもの。その長さ、中に途切れることなくソーセージが入っておるのか。そうか、愛いヤツじゃ。しかし一本食べきれるか。と思っていたら、ハーフ250円があるというではないか。これだっ! と思い定めて行ったのですよ。焼きたてを食べたいとイオンモールがオープンする10時きっかりに。ところがモール内にあったのは「コンセルボ」というパン屋。調べてみると「パンタジー」も「コンセルボ」も姫路市内の企業「岡野食品」さんのフランチャイズ店。「岡野食品」さんはキチンとした会社で私は好感を持っている。しかし同じ会社の展開するパン屋だからいいかというとそうはいかない。空振り感は否めない。しかたがない。ここはスルーして、道すがら何かうまそうなものを食べよう。蕎麦でもうどんでもとんかつでもいいやと思っていたのです。まずは揖保川に突きあたるまで西に進路をとり、そこから佐用まで走って山崎を抜けて家に帰れば100km少しのトレーニングコースになるなと思って揖保川沿いに県道5号線を走っていると、ふと小さなパン屋に通りがかった。その店の楚々とした佇まいや良し。名も「石井製パン店」、良いではないか。ややもすると欧州っぽい名前を付けてしまいがちで、最悪な場合はメルヘンチックな名を冠するところもあるのだが、これは潔い名ではないか。気に入った。これもなにかの縁だと入ってみた。するとどうだ、「ロングウインナー」とまでいかないものの、ハーフサイズのウインナー入りバゲットがあるではないか。「ウインナーフランス」300円(税別)とある。なんたる偶然。蕎麦でもうどんでもとんかつでもいいやと思っていたのだが、やはり今日は「ロングウインナー」の口になっていたのだ。これは奇蹟ではないか。これにしようと買い求めました。他のパンを見渡してみると、いろいろなパンがある。食パン、菓子パンをはじめ、ラスクやカヌレもある。しかし何と言ってもこの店の売りはハード系ブレッドであるらしい。大中小あるプレーンのバゲット、ブール、クッペと充実している。私はパンをあまり食べないが、こうしたハード系ブレッドは好物だ。あれこれ買って帰りたい衝動に駆られたが自転車にとってそれこそお荷物になる。もう一つだけなにかをと迷いに迷って「あんバターフランス」220円(税別)を選んだ。全くの偶然だが良い店に出会った。やはり私は持ってる。
買ったパンは姫新線沿線の田んぼの畦道に腰掛けて食べた。空をピーヒョロヒョロととんびが舞っている。ガタゴトガタゴトと一両だけの列車が通る。いや一両だけだから列車は間違いか。気持ちの良い秋の昼下がりだ。パンの味は期待どおり。皮のさっくり感、中のもっちり感、適度の塩味、全くもって私好みであった。特に「あんバターフランス」は上品な味の小豆あんにバターの塩気が相俟って滅多矢鱈にうまい。これはリピート必至であるな。
おいしいパンを食べて満足したあとは、新宮、三日月、葛根、山崎を回って家に帰る。三日月を過ぎ真宗あたりで川に風が渡った。秋が深まりつつある。
走行距離101.67km、高度上昇595m、消費カロリー2,955kcal。たかがパンを買うために100km走る必要はない。トレーニングのために遠回りしているのだ。エネルギーの無駄遣いの誹りはあるかもしれない。しかしそのエネルギーは永年の不摂生で私の身体に貯まった脂肪である。理論的には今日の走りで脂肪は400g程度燃焼しているはずである。余計な脂肪を燃やしているだけなので、車での移動に比べるまでもなくecoである。若干のCo2を排出はあるものの車に比べれば微々たるものだし、資源の無駄遣いもない。不思議なのはこれだけ運動しているのに体重が全く減らないこと。謎だ。