佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

苺狩り

2024/02/10

 友人のお誘いで苺狩りに出かけた。少し春の兆しが感じられたサイクリングとなった。

 走ったコースは家から夢前川沿いに下り広畑へ。広畑から西へ走り網干の『みつヴィレッジ宮内いちごハウス』で苺狩り。苺狩りの後は揖保川に突きあたるまで西進。あとは揖保川沿いに龍野へ。龍野では『石井製パン店』で「カヌレ・ド・ボルドー」と「セモリナ粉のパン」を買った。その後も山崎まで揖保川を遡り、山崎からは県道23号線を東に走り家に帰着。時計回りに67km走った。

 夢前川右岸のサイクリングロード。

『みつヴィレッジ宮内いちごハウス』友人たちと合流。苺狩り。71個食べた。こんなに食べたのは初めてのこと。おそらく今後もないだろう。なぜだか素数であったことが嬉しい。

ハウスの中では「マルハナバチ」が仕事をしています。

 揖保川右岸道路を遡る。

石井製パン店

新宮町上笹

『石井製パン店』で買った「カヌレ・ド・ボルドー」と「セモリナ粉のパン」。早速おやつにカヌレを食べた。

 

阿蘇を走るツーリング(5日目は名残を惜しみつつ家路につく)

2023/10/29

 自転車で阿蘇を走る4泊5日旅も今日で5日目。明日はゴルフの約束がある。どうあっても今日中に家に帰らねばならない。家まで車でひたすら走っても8時間はかかる。朝のうちに出発して家をめざす。途中、広島県の福山で息子に会い、一緒に夕食を食べた。店はうなぎの『なか勝』。メールを送ってもなかなか返事を返してこない息子も、うな重で釣るとけっこうレスポンスが早い。食い意地の張った息子である。(笑)

 早朝に起床。阿蘇の夜明けを観るため『阿蘇スカイライン展望所』に行く。

(道中、外輪山にまん丸のお月様)

阿蘇スカイライン展望所の夜明け)

(朝食は『あそら食堂&カフェ』ふたたび。すっかりここの朝ごはんが気に入った。)

(「一汁三菜温たま定食」玄米ごはんが滅多矢鱈にうまい。)

阿蘇よさらば。)

(湯布岳PAにて。『道の駅阿蘇』で買ったおやつ、森万十の「いきなり団子」を食べる。この菓子は大人気らしく、何度か道の駅で売り場を覗いたときにいつも売り切れていた。今日は開店と同時に買った。さつまいもと餡子の素朴なものだが、それだけにしみじみうまい。)

(めかりPAにて。さらば九州。)

(福山『なか勝』のうな重。)

 

阿蘇を走るツーリング(4日目はお猿のカイくんに会いに『阿蘇カドリー・ドミニオン』に行く)

2023/10/28
 自転車で阿蘇を走る4泊5日旅も今日で4日目。今日は走るのをやめて、もう一つの隠れた目的を果たす日。実はつれ合いがYouTube動画でお猿のカイくんの大ファンになっており、そのカイくんがここ阿蘇市にある『阿蘇カドリー・ドミニオン』の劇場に出演しているのでどうしても会いたいと言うのだ。私は阿蘇を走りたいと思って熊本を目的地にしたが、つれ合いはむしろこちらの方を第一目的としていたふしがある。天気が良く絶好のサイクリング日和ではあったが、明日は朝から帰途につかなければならないので、今日一日は『阿蘇カドリー・ドミニオン』の見学と午後は親戚知人へのお土産購入にあてることにした。
 早朝に起床。阿蘇の夜明けを「大観峰」で観るため車で出かけた。ひょっとして大雲海の日の出を観ることができるかもと期待していたのだが、この日はさほど良い景色に出会えなかった。それでも阿蘇の日の出は荘厳で心が洗われる思いがした。

 お腹がものすごくすいた。一昨日訪れた『あそら食堂&カフェ』に行ってみたが臨時休業であった。やむなく阿蘇駅ちかくで早朝から営業しているところを探したら『おべんとうのヒライ阿蘇坊中店』がヒットした。この店は今回の旅にあたり参考にした『ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.07 阿蘇サイクリングガイド』 (ヤエスメディアムック712)にも「熊本と福岡を中心に展開される弁当・惣菜のチェーン店。お弁当とお惣菜は種類豊富でなかなか決められないほど。いざというとき安心の24時阿寒営業」と紹介された朝食難民に心強い味方。名はヒライだが、営業姿勢はエライ。たいへん安かったこともあり「大江戸カツ丼 ミニうどんセット」「ジャンボいなり」とたくさん食べた。糖質過多食となってしまったがこういうのがうまいんだなぁ。

 つれ合い念願の『阿蘇カドリー・ドミニオン』は9時開園。正午まで園内を見学。日頃YouTubeで楽しんでいる「Pookiesショー」を観ることができた。ニホンザルのカイくんとルートくん、プードルのみぃちゃん、グレートピレニーズのホルン君とアニマルトレーナーの黒田武志さんのコミカルなショーは最高! 会場内は爆笑の渦であった。ショーの後、黒田さんとルート君、みぃちゃんたちと記念写真を撮っていただいた。

 午後はドライブと買い物と食事。サイクリングで素通りしてしまった中岳火口も観た。

(中岳火口)

阿蘇手作りハム&ソーセージ ひばり工房』で少し遅めの昼食。「ソーセージとベーコンのプレート」「ナポリタン」「ビール」。手作りのソーセージ、ベーコンは大変おいしかったのでお世話になっている方にお土産として宅配をお願いした。

『ASO MILK FACTORY』にも立ち寄り、息子と娘へのお土産を購入。

 夕刻、ペンションに戻る前に、阿蘇駅近くにある『阿蘇坊中温泉 夢の湯』でゆったり温泉につかった。

 この日は17時頃ペンションに戻り、ビールを飲むと翌朝まで爆睡。
 

阿蘇を走るツーリング(3日目は阿蘇パノラマライン南ルートを走る)

2023/10/27

 熊本県道28号(熊本高森線)を走り『道の駅 あそ望の郷くぎの』をめざしていると日の出の時刻を迎えた。折しも南阿蘇駐車場にさしかかったところ。ちょうど良いと思い写真を撮った。阿蘇は美しい。刻々と変わる景色を眺めつつ、出発前に買っておいたおにぎりを頬ばった。ただのコンビニおにぎりもこうしたところで食べると格別な味に感じるもの。贅沢なひとときを過ごした気分。

 今日のサイクリング、出発地は『道の駅 あそ望の郷 みなみあそ』。コスモスとコキアが見ごろであった。

 県道39号(矢部阿蘇公園線)を北上すると「池の川水源」があった。昨日は「白川水源」の近くにある酒蔵『山名酒造』を訪れたが、なるほど南阿蘇は水の生まれる里であるらしい。

 南阿蘇村から北へ、砂千里ヶ浜、阿蘇中岳火口、草千里ヶ浜へ至る道(県道111号)は阿蘇パノラマラインと呼ばれる登山道路だ。『道の駅 あそ望の郷 みなみあそ』を出発して県道39号を北上し、阿蘇パノラマラインを約23㎞ひたすら登る。阿蘇の中心を南北に走る謂わば阿蘇のメインルート。高く高く登って行くにつれ、眼下に盆地が拡がり、岩と砂と噴煙の火山、ススキの草原とまさに大パノラマの拡がる絶景ルートに上り坂のつらさも忘れる。

 走り始めてから2時間を過ぎたあたりで急に天気が悪くなった。出発時には青空だったのだが、やはり山の天気は気まぐれだ。カッパは持っていたが、ちょうど『牧野展望所』あたりにさしかかっており、道路左手に「池ノ窪ふれあい交流館」の建物があったので雨宿りすることにした。この建物は今は使われていない様子であったが、鍵がかかっておらず、建物内に椅子があったのでありがたく利用させていただいた。気温が急に下がっており、冷たい風も吹き始めた。無理をして走り続けていたら体温が奪われていたに違いない。山への畏怖心は忘れてはならない。

 雨風がやむまで約1時間半ばかり、菓子をつまみながら本を読みゆっくりすると、疲れかけていた体力もかなり回復した。

(火の山トンネル:延長811 m)

 『草千里展望所』では郷土食である高菜めしとだご汁の定食を食べた。

 草千里を過ぎれば後は下り坂。ハイライトは下りルートでたびたび見える米塚。米塚は3300年前の火山活動によって生まれた噴石丘だが、スタイルが大変美しく、お碗をひっくり返したように均整がとれた丘である。

(左手眼下に米塚)

(右手眼下に米塚)

(下り坂正面に米塚が迫る)

 出発してから7時間半ほどかけて元に戻った。距離にして47.76km、総上昇量1,019m、最高到達点1,219mのコースであった。前半の20km強の上りはそれなりの苦しさがありながらも絶景を楽しみ、山上では天上感抜群、後半は20kmを超えるワインディングロードを駆け抜ける爽快感を味わった。まさに阿蘇のメインルートであった。

 

 ロードバイクを車に積んで阿蘇市に移動。今日から阿蘇市にあるペンションに素泊まりで2泊予約している。ペンションに入る前に夕ご飯を食べるためである。しかし目をつけていた食堂、日本料理店はどちらも休みであった。やむなく阿蘇駅ちかくにある喫茶店のような、レストランのような、写真展のような店『コーヒープラザイースト/ヒガシ写真場』に入った。「石焼き高菜めし、チキン南蛮セット」を食べたのだが、これが存外うまかった。

 この日は18時頃、ペンションにチェックイン。ぐっすり眠って疲れを癒やした。

 

 

阿蘇を走るツーリング(2日目は大観峰展望ルートを走り、夜は『和食 島崎』ふたたび)

2023/10/26

 昨日一日かけて熊本へ来た。今日はいよいよ阿蘇を走る。どのようなコースにするか迷ったのだが、普段あまりロードバイクに乗ることがないつれ合いとのサイクリングである。あまり無理はできない。阿蘇市観光課の推奨コースに「大観峰展望ルート」という手ごろなコースがあった。「温泉巡りができる内牧温泉をスタートし、阿蘇カルデラの美しい風景を楽しむことができます。阿蘇随一の絶景スポットである大観峰を回るルート。」との紹介である。良いではないか。距離は36.3km。大観峰まで上るとなると、それなりに坂道があるが、阿蘇を走ると決めたからにはそれは覚悟のうえのこと。獲得標高559mであればつれ合いも何とかついてこれるだろうとこのコースを走ることにした。

 まずは腹ごしらえ。今回の阿蘇旅に備え、事前に情報を得ておこうと読んだ『ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.07 阿蘇サイクリングガイド』(ヤエスメディアムック712)に朝7時半から開いていると紹介してあったカフェ『あそら食堂&カフェ』に立ち寄った。

 ユースホステルを借りて改造したという食堂に入ると、カレーの良い香りがした。メニューにはサンドイッチやトーストのセット、鶏からや豆腐バーグの定食があったが、刺激的なカレーの香りにはかなわない。迷わず「スパイスチキンカレー」に決めて、昔ながらの手造り味噌を使ったという「味噌汁」をつけた。

 カレーは私好みのスパイス系。味噌汁もおいしかった。なによりも阿蘇山コシヒカリ玄米を圧力鍋で炊いたというごはんがモチモチでおいしい。これは是非またリピートしたいと思わせる味でした。

 お腹が満たされたら早く走りたい。天気は上々。『道の駅 阿蘇』に車を駐め自転車を降ろして早速出発した。

 阿蘇のスケールは格別であった。巨大なカルデラが織りなす地形は他では見られないものだろう。城山展望所や大観峰など高所から阿蘇村を見下ろすと、カルデラ内のわずかな平野に暮らす人々の営みが阿蘇の自然ととけ合っていることが良くわかる。なんて素敵な土地なんだろう。これは一日や二日のサイクリングでは味わい尽くせない。この旅を皮切りにこの先何度も訪れることになるであろう予感がする。時季もよかった。陽光に光り輝くススキの草原は雄大そのもの。その草原を縫ってアスファルトで舗装された道路を走り抜ける快感は鳥肌が立つほどだった。

(午前9時頃、『道の駅 阿蘇』を出発)

(10:15 城山展望所)

(11:40 大観峰

大観峰売店で「にしめ万十」の昼食。まんじゅうの具は阿蘇の高菜。)

 36.3kmのコースを無事走りきり、13時20分頃『道の駅 阿蘇』に帰着。出発してから4時間20分ほど、案外早く帰ってきた。ホテルに帰るには時間が早いので南阿蘇にある酒蔵『山名酒造』に行くことにした。その蔵で醸した酒「れいざん」は昨夜訪れた居酒屋『島崎』で最初に飲んだ酒だ。試飲させていただき、家飲み用に三本購入した。

(高森町から根子岳、中岳を望む)

(山名酒造)

 

 この日も熊本市内のホテル『ダイワロイネットホテル 熊本銀座通り PREMIER』に宿泊。夕食は昨夜と同じく『和食 島崎』でとった。リピートに耐える店である。お通しは昨夜気に入った「鶏肝」にした。実山椒がきいてうまい。

 昨夜、食べたいと思いながらお腹がいっぱいで注文を控えた「馬刺し」と「辛子蓮根」を食べながらうまい酒を飲む。酒は大将が薦めてくれた山口の酒「和可娘 (わかむすめ)」。初めて飲む酒だったが、これが素晴らしかった。きれいな甘み。酸が効いて透きとおるような味わい。覚えておきたい銘柄だ。ただ小さな酒蔵だけに、なかなか手に入りにくい酒のようだ。後は新潟の「伊乎乃 (いおの)」を飲み、再び「和可娘 (わかむすめ)」に戻った。

 肴はそのほか「ハモのすり身 さつま揚げ」「平目の梅しそ巻き」を食べ、〆は「コハダの寿司」。おいしゅうございました。今宵も幸せ。

 

 今日走ったルート、速度、高度は次のとおり。

 

阿蘇を走るツーリング(1日目は熊本市まで移動し、夜は『和食 島崎』で)

2023/10/25

 阿蘇を走る4泊5日ツーリングに出かけた。熊本までの移動手段は車である。距離にして片道およそ650km。ほぼ高速道路ばかりで行けるのだが、それでも8時間はかかる。

 自宅を朝8時に出発し、熊本市に入ったのは夕方4時過ぎ。予約した『ダイワロイネットホテル 熊本銀座通り PREMIER』には4時半頃にチェックイン。このホテルは熊本城に近く、繁華街の中にあるので、近くに飲食店が多く便利なホテルだ。このホテルの近くには予てより目をつけていた居酒屋が数件ある。今回の旅の目的はもちろん秋の阿蘇山を走ることにあるが、せっかく遠く熊本まで足を運んだので熊本のうまいもんを食べて、うまい酒を飲みたい。だから阿蘇山付近に泊まるのは後半の2泊で、前半の2泊は熊本市内に泊まることにしたのだ。

 ホテルの部屋に入り窓から外を見ると熊本城の天守閣が見えた。まずは夕食の予約電話を入れてみる。ホテルに一番近い『和食 島崎』に電話してみると、6時開店でカウンター席が取れるという。幸先が良い。

 1時間ばかりホテルでゆっくりして6時少し前に店に向かった。この店は彼の太田和彦氏が何度も通っている名店。この店に行きたくてホテルを決めたのだ。なにしろホテルの玄関を出て数メートルのところにある地下への階段を降りたところに店がある。

 店に入ると一番奥のカウンター席に案内された。目の前には大皿6種ほどの惣菜が置かれており、お通しにどれか選んでくれという。つれ合いは「鶏肝」を、私は「玉こんにゃく」を選んだ。酒はメニューに熊本のものが4種、他県ものが5種あがっている。熊本の酒をメニューの右側から順番に飲んでいくことにし、まずは「れいざん」を注文した。

 カウンターから見える正面の棚にTV番組で見慣れた盃の箱があった。BSで放送している「太田和彦のふらり旅 新居酒屋百選」で、番組最後に太田氏が訪れた居酒屋に自分で作った盃を置いていく場面がある。「江戸盃」である。店の大将に番組を視たと話すと、太田さんのファンならどうぞこの盃で飲んでくださいと言ってくださった。ありがたく申出を受けることにした。手に取るとキレイな磁器で持ちやすい。盃の大きさもちょうど良く、口が開いているのでグイと首を後ろに折らなくても、姿勢はそのままで盃を持つ手を傾けるだけで酒が口に入ってくる。背筋を伸ばして静かに酒を飲む姿勢が自然とできる盃である。さすがは太田氏の作る盃だ。酔って壊しては申し訳ないので、一杯だけこの盃で飲ませていただきお店にかえした。

 肴は「アジ(刺身)」と「ハモすり身ふわふわ揚げ」を注文。アジは新鮮そのもの、ハモは揚げたてふわふわ、絶品であった。特に「ハモすり身ふわふわ揚げ」は旨味がふかく、食感が楽しい。なにより見た目がよくておいしそう。この店に来たら一度は食べていただきたい逸品でしょう。

 酒は「香露」「瑞應」と飲みすすむ。

 もう一品「穴子の照焼」を注文。これは海苔で包んで食べる。酒も熊本の4種目「亀萬 プラス9」を注文した。これで熊本の酒4種すべてを飲みきった。

 〆は「おまかせ にぎりすし」。

 酒も肴もすべておいしゅうございました。他にも食べたい肴、飲みたい酒があるので、翌日の夜も来ますと言って席を立った。

 

 

センチュリーライドで神戸JAZZ

2023/10/22

 今日10月22日は神戸で”KOBE JAZZ CENTENNIAL FESTIVAL"というイベントが開催される日。神戸ジャズ100周年記念事業として開催されるまちなかジャズフェスティバルだ。知人のバンドが出演すると聞いて行くことにした。バスと電車を乗り継いで、ビールなど飲みながら楽しむのも良いが、気候の良い時季のこと、トレーニングを兼ねて自転車で往復することにした。家から三宮まで片道80kmほど。往復すれば100マイルになる。センチュリーライドで神戸JAZZ、やってやろうじゃないのと半ば勢いでやることにした。

 往路は家から東へ進み、福崎町、加西市へと進み、加西市から播磨中央自転車道を走り、権現湖から南東に進み上荘町、稲美町、西神、名谷を抜けて板宿に至る。板宿からは高速長田、新開地、神戸、元町、三宮と東進するコースを選んだ。多少アップダウンがあるが、復路は海岸線を走るつもりなので変化を持たせた方が良いだろうということだ。

 復路は高砂まで海岸線を走り、高砂から姫路市中心部までJR線路に沿って走る。姫路城あたりから北進し自宅に帰着というルート。ほぼ平坦な道なので往路より体への負荷は少ない。やはりだんだん疲れてくるので、復路を平坦なルートにしたのは正解であった。

 往復で163.93km走った。出発してから帰着まで14時間弱かかっているが、三宮で昼食をとり、JAZZ演奏を聴いている。移動時間は10時間41分と記録があるので、片道80kmを5時間強で走った事になる。時速15km平均ということだ。播磨中央自転車道以外は信号もある普通の道を走ったので、そこそこ頑張ったスピードだろう。もうすぐ64歳になるが、なんとかセンチュリーライドをできるだけの体力を維持している。体力を落とさぬようトレーニングを続けたい。

 6時過ぎ、外が明るくなってすぐに家を出発。福崎町にさしかかった頃に日の出を迎えた。

 播磨中央自転車道は早朝ということもあってほぼ私一人が走っている状態。途中、霧に包まれて視界が危うくなったりもしたが、なにやら幻想的で楽しかった。

 網引駅の大銀杏。ギンナンが落ち始めているものの、葉はまだ黄色くなっていなかった。

 加古川を渡る。

 稲美町から神戸市西区にさしかかるまでの田園地帯にはいたるところにため池がある。

 名谷の団地から妙法寺へ進む道は急な階段。Googleマップでのルート検索で自転車を選択してもこんな道を案内することがある。まあ、自転車を抱えれば進めなくもない。

 11:44、神戸国際会館前に到着。家を出発してから5時間40分かかった。

 腹が減ったのでサンプラザB1の「きんとん 神戸店」でとんかつを食べることにした。生ビール(中)と「極上芳寿豚のシャトーブリアン御膳」を注文。旨味はたっぷりある肉だがあっさり食べられる。岩塩でよし、わさび醤油でよし、うまいとんかつだ。80km走ったご褒美にちょいと贅沢した。

 昼食の後はJAZZを楽しむことにした。市内あちこちに演奏会場があるが、私の知人のバンド『IKB373』が神戸国際会館サンクンガーデンで演奏すると聞いている。14:00からということだが、その前の13:00からのステージ『SOUL STIRRING CATS』から聴いた。

 14:00。いよいよお目当ての『IKB373』の演奏が始まった。ジャンルはフュージョン。音楽好きの仲間が集まったって感じのバンドで、和気藹々のメンバーが演奏を楽しんでいる姿がほほえましい。締めくくりの2曲がレッド・ツェッペリンの”Stairway to Heaven”、チック・コリアの"Spain"でイイ感じの盛り上がりだった。これらもまた私にとっては80kmを走ってきたご褒美に感じられた。

 『IKB373』演奏が終わってすぐ、そそくさと会場を後にして帰途についた。時刻は14:45。家まで5時間強かかるとして、帰宅は20:00近くになる。街灯もまばらな田舎に住んでいるので、帰る頃にはまっ暗だ。急げ急げ。疲れたなどと言ってはいられない。ひたすらペダルを踏んだ。

 明石海峡大橋

 相生橋を渡って高砂市に入る頃には日が暮れてしまったが、スピードを抑え慎重に走り、なんとか帰宅。時間は20:00ちょうどであった。

 帰宅後すぐに風呂に入り体重計に乗ると昨日に比べ2kg減っていた。しかしビールを飲み、飯を食って一晩寝ると、あら不思議、翌日には元どおりになっている。いつもの事だ。自転車でダイエットはできない。