佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

チャリンコで東北へ(3日目は敦賀から福井まで)

2024/03/29

 チャリンコで東北へ向かう旅、3日目は敦賀から福井まで走った。

 朝、目覚めて窓から外を眺めると雨がしとしと降っていた。おんぼろ安ホテルでの宿泊だが、窓から敦賀駅の表玄関が見える。これだけはちょっとした贅沢だ。

 素泊まりなので、敦賀駅周辺になにか食べものを探しに出かける。駅併設の敦賀駅交流施設オルパーク内に立ち食いうどん屋があった。店に近づくと昆布とかつおの出汁の香りが食欲をそそる。天ぷらうどんとおにぎりを2個食べた。うどんは関西風のダシがきいたもの。麺はやわやわの腰抜け。これまた関西でよくあるうどん。チープだがこれはこれでなんだか懐かしい感じで好きだ。おぼろ昆布をまとったおにぎりがおいしい。一つは梅、もう一つは塩昆布が入っていた。朝から炭水化物過剰気味だが、これが走るエネルギー。

 10時頃まで雨が降った。今日は福井までと割と近距離の走行予定なので雨上がりを待ってゆっくりスタートした。

 本日の走行ルートは下の地図のとおり。ほぼ国道8号線に沿って走って福井市にたどり着くルート。前半は上り坂が多く、中盤から下り、越前市に入ってから福井市まで終盤は平坦な道程。3日目ともなると上り坂が少し堪える。トンネルも多い。トンネル内で大型トラックに幅寄せされ危険を感じることもあった。走行距離は約57km。総上昇量475m。激坂ではないが、思ったよりきつかったのは昨夜飲み過ぎたせいか。

 敦賀駅周辺の商店街には漫画家・松本零士氏の「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」の名場面を再現したモニュメント像がある。全部で28体あるらしいが、全てを見てまわる時間はない。いくつか見てメーテルに別れを告げた。

10:25 敦賀港。

12:20 「道の駅 河野」。昼食ににしん蕎麦を食べた。

14:00ごろ。鯖江「歴史の道」を進む。一見何の変哲もない住宅街だが、旧北陸道沿いに立ち並ぶ家々がなんとなく風情がある。道が赤茶けているのもこの辺りの道路の特徴。おそらく冬に融雪のために流す水の鉄分が錆びるのだろう。知らんけど。

 15:15 福井市中央一丁目の蕎麦屋「福そば」に到着。近くに予約したホテルもあるので、何はともあれ酒を飲むことにした。この時間に店を開けている蕎麦屋は酒飲みにはありがたい。「福井の焼き油揚げ」と「そばの味噌焼き」を肴に酒「一本義」をやる。福井県は奥越前勝山の酒だ。旅に持参した本を読みながらゆっくりと盃をかたむけた。〆は「おろしそばとソースカツ丼のセット」。ソースの沁みたカツを肴にビールをグイッとやるとたまらない。おろしそばは滅多矢鱈とうまかった。大満足。勘定の時にご主人と少し喋らせていただいた。福井ではカツ丼といえば「ソースカツ丼」。卵とじの一般的なカツ丼は「上カツ丼」と言うのだとか。ご主人もミニベロでの旅を楽しまれているようで、私が姫路から来たと言うと、どうぞご無事で良い旅をと励ましてくださった。