2020/07/21
本来であれば出席しなければならない会議があり、もう兵庫県に帰っていなければならないのだが、なんとなんと、新型コロナの影響で会議がWebでの開催になった。ならばと今日は北海道にもう一泊することにして積丹に宿をとった。
朝は小樽市内を散歩。街中をただブラブラ歩く。あたかもその町に住んでいるように。そうした旅が良い。車でせわしなくあちこちの名所をまわってもそこに行ったということしか残らない。そんな旅は好みではないのだ。
南樽市場から勝納川沿いに歩いてみた。カルガモの親子がかわいい。
散歩を終えた後は車で積丹に移動。途中、昼メシはスープカレーを食べることにして余市に立ち寄った。「海ぞく」という店である。ニッカウヰスキー余市蒸留所の近くにある。ちなみにニッカウヰスキー余市蒸留所へは明日の朝に見学に行く予定である。新型コロナの影響でいきなり訪問しても見学させてくれない。事前予約制で人数制限があるのだ。今日のWeb会議といい、新型コロナのせいで思いがけないことがある。
「海ぞく」は余市駅にほど近い飲食店街にある。なかなか年季の入った感じの店である。店内はカウンター席の居酒屋風。ジャズが流れる良い店だ。もし家の近くにこんな店があったら、夜な夜な入り浸り、酒を飲んで〆にスープカレーを食べるというパターンを繰り返しそうだ。スープカレーはスパイシーでうまかった。また北海道に行くことがあればぜひ再訪したい。
14:00ごろ積丹に到着。島武意海岸展望台駐車場に車を駐めてPCを立ち上げる。通信状況をチェックし15:00からの会議に備える。車の運転席で会議に出席することになろうとは、数ヶ月前には想像もしなかったことだ。
会議が終わった後、島武意海岸を観に行った。あいにく曇り空で、素晴らしいと噂に聞く「積丹ブルー」を観ることはできなかったが、すばらしく美しい海岸であった。
夕刻、「鱗晃荘」に入る。民宿風の建物で特別感はないが、料理はすごいと聞いている。
夕食までに少し時間があったので、2kmばかり離れたところにある町営温泉「岬の湯しゃこたん」で風呂に入る。建物は丘の上にあり、もし天気が良ければ温泉につかりながら海に沈む夕日を観ることができそうだった。
18:00、楽しみにしていた夕食である。
もう満腹で食べきれません。といいながらほんとうにおいしいので食べてしまおうとした。食べものを残すようなことをしてはいけないという義務感から無理やりにということではない。ほんとうにもう満腹で胃に入らないのだが、それでもおいしいから箸が伸びてしまう。そんなふうにあがいた末、やはり少し残しててしまった。しかしこれほど幸福な敗北もない。
あとは重いお腹を抱えて部屋に戻って爆睡した。(つづく)