2020/11/17
今日は移動日。昼まで松江でゆっくりして、午後に車で益田市へ移動する。
昼メシは昨夜の居酒屋『利き酒いっこ』の店主イチオシの店『手打ちそば 東風』で「鴨せいろ」と「そば豆腐」を食べる。
こいつはうまかった。出来ることなら酒を飲みたかったが、車を運転しなければならないので我慢した。次は酒を飲みながらやりたい。
そうそう、もう一つ特筆しておきたいのはお茶が「黒文字茶」だったこと。良い香りが口中をフレッシュにしてくれました。
2020/11/16
山陰ツーリング4日目。昼は自転車110kmを走行。夜はいつもの居酒屋めぐり。どの店にするかと大橋川と京橋川の間をうろうろするうち、カラコロ広場の東の辻にある『利き酒いっこ』という店に目を付けた。地元の人が通っていそうな店構え、気取らず呑めそうな雰囲気だ。暖簾をくぐってみた。数人のカウンター席がある小さな店だ。「利き酒」というだけあって店主こだわりの地酒をすすめてくれる。すすめられるまま島根の酒を次々と飲んだ。酒は米(種類と精米歩合)と仕込み水、酵母の種類、醸造方法によってそれぞれ個性が違う。そうした個性を楽しむ飲み方も楽しい。それにしてもたくさんいただきました。酒質が良いので悪酔いはしません。陶然とした心もちでホテルに帰り深い眠りに落ちた・・・とさ。
2020/11/16
山陰ツーリングも今日で4日目。昨夜から松江に連泊。今日からは一人で走る。プランは次のとおり。
松江市内から鹿島町を目指し北上、途中「島根原子力館」を見学。鹿島町から佐陀川沿いに南下し宍道湖に突きあたったら宍道湖沿いに西へ。一畑口から出雲路自転車道を走り斐伊川沿いに出雲へ。出雲市に入ったらJR山陰線に沿って走り「田儀駅」へ行く。田儀駅からはしおさいロード、くにびき海岸道路と走り出雲大社へ。一畑電鉄出雲大社前駅から自転車ごとバタデンに乗車し松江に戻る。
石橋町の李白酒造。今晩はどこかの居酒屋でここの酒を飲みたい。
松江城の堀を舟が行く。
佐陀川では漁をしていた。おそらくシジミ漁だろう。
鹿島町の島根原子力艦。高度150mほどの急な坂を一気に登り切ったところにある。ここから島根原子力発電所をみおろすことが出来る。原子力発電については批判的な意見が多いが、私は必ずしも否定的ではない。2050年二酸化炭素排出実質ゼロを実現するための現実的な選択肢だろうと思っている。本当に二酸化炭素が地球温暖化を引き起こしているかどうかは若干の疑義があるところ。しかしもしそれが本当なら今のままでは取り返しがつかないことになる。やはり二酸化炭素排出は抑制すべきだろう。大切なことは原子力についてきちんとした科学的知見をもとに判断することだろうと思う次第。
島根原子力館を見学した後は恵曇漁港まで走り、松江方面に引き返す。佐陀川沿いに走ると多くの水鳥の姿を見ることが出来る。めったに車が走らないので川沿いの道路で羽を休めている。自転車で走ると鳥たちを蹴散らしているようでなんだか申し訳ない。
宍道湖に出た。431号線を湖沿いに走る。昼メシは秋鹿町の「うなぎ 福吉」でうな重を食べた。残念なことに天然ものは売り切れていた。とはいえ養殖もので充分うまい。
一畑口から出雲路自転車道を走る。私はこの路が大好きで何度も走っている。斐伊川に沿って走る自転車道で自動車に邪魔されず気持ちよく走れる。
出雲市に入ってJR山陰線に沿って西に走り田儀駅を目指す。目の前に日本海が広がる美しい駅である。ちょうど列車が入ってきた。天気が良く、海の碧がまぶしい。
田儀駅からは出雲まで海を見ながらの絶景コースを走る。しおさいロード、くにびき海岸道路と左手に海を見ながらのサイクリングは爽快そのもの。
くにびき海岸大橋にさしかかった頃には日が西に傾いてきた。橋の中央にモニュメントがあった。
16:30頃に出雲大社前駅に到着。時刻表を見ると本数が少なく、次の電車は17:13発となっている。川跡駅で乗り換え終点松江しんじ湖温泉駅には18:16着だ。通常自転車を電車車両に持ち込もうとすると輪行袋に入れなければならないが、バタデンは乗車券の他に320円を払うとそのまま持ち込ませてくれる。バタデンはエライ! バタデン最高!
2020/11/15
13日からの山陰ツーリングも今日で3日目。今日の夕刻に隠岐の島の旅から本土に帰ってきた。一緒に走った仲間5人に別れを告げ、私は松江に泊まった。今晩から松江に2泊、益田に1泊し、夜は居酒屋めぐりをするつもりである。
19:00過ぎに松江駅近くのビジネスホテルに入り、ひとっ風呂浴びて町に繰り出した。目的地は居酒屋『やまいち』である。過去に何度も訪れた居酒屋だが、松江に来てここを外すわけにはいかぬ。
店を訪れたのは20:00頃だったと思う。席が空いているかどうか不安だったが、丁度、帰った客と入れ替わりだったようで、真ん中あたりの席が空いていた。
まずは生ビールと「分葱のぬた」を頼む。続いてメバルの煮付け。酒は「豊の秋」の燗を2合。
席の目の前にあるホシザキの冷蔵庫には「吉酔連」のステッカーが貼ってある。ご主人に「剥がさずに貼ってありますね」というと、ご主人はにっこりしながらこくりと頷いた。「そのステッカーは何?」とお隣のお客さんが尋ねてこられた。どこかでお見かけした方だと思っていたら『中村バー』のマスターだった。今日はバーを閉めていらっしゃるようで、この店で飲んでいらっしゃったのだ。
簡単に「吉酔連」の説明をしておいた。
「兵庫県姫路市あたりに棲息する酒呑みのグループ。無類の酒好きにして居酒屋を選ぶ確かな目を持つY隊長がメンバーを率いている。全国の居酒屋を飲み歩き、気に入った居酒屋にこのステッカーを強引に貼って帰るという習性を持つ。居酒屋と酒を愛する気持ちは純粋かつホンモノだが、かなり迷惑なヤツらかもしれない」と。ニコニコして聞いていらっしゃった。「吉酔連」が今度、松江を訪れることがあれば『中村バー』にもご挨拶に伺うべきだろう。しかしバーの店内にステッカーはいただけないので、そのへんはわきまえて自重していただきたい。
「肉豆腐」を注文し、ごはんとしじみ汁を添えてもらって〆とした。いつもながらうまい。他の席から「焼めし」の注文があった。何度も来ていながら「焼めし」「焼うどん」「焼そば」の札がかかっているのを見落としていた。次はそうしたメニューも〆に試してみたい。
ごはんがたっぷりだったのでお腹はいっぱいである。すぐ近くにある『中村バー』も閉まっている。せっかくの良い気分を他の店で壊したくない。今夜はそのままホテルに帰ることにした。帰り路、松江新大橋からの景色も見慣れたもの。私にとって松江は通い続けるうちにいつの間にか心安らぐ町になっている。今夜もまた幸せな夜であった。
2020/11/15
隠岐の島での滞在も本日が最後。昨夜は良き居酒屋二軒で酒を飲み、気分上々。朝食はこちら。これにご飯と味噌汁がついて、いわゆる日本の宿の朝食ですな。うまかった。朝食会場で居酒屋「点」を紹介してくれたお姉さんを見かけたので、お礼を申し述べる。楚々とした美人で笑顔がかわいらしい。
今日は15:10西郷港発のフェリー「くにが」で本土に帰る予定である。七類港着は17:35。正午近くまで自転車で島内をポタリング。昼食を食べた後、観光体験として「ぐるり町あるき」を申し込んでいる。隠岐での宿泊とこの観光体験が揃えば帰りのフェリー代がタダになるのだ。ありがたや。
と、いうことで、朝食後は西郷港に向かい「ぐるり町あるき」を申し込んで、午前中のポタリングに出た。
まずは隠岐国分寺を訪問。こちらは後醍醐天皇の行在所阯である。後醍醐天皇の行在所といえば、一昨日訪れた島前・西ノ島町別府の黒木御所跡があったと思うのだが、これはどう考えれば良いのか。良く解らない。疑問として持っていればそのうち判るかも知れない。今日はとにかく島の景色を楽しみたい。
隠岐国分寺の後は玉若酢命神社を訪問。こちらの境内には樹齢千数百年といわれる杉の巨木がある。神社の造りも厳かですばらしい。
玉若酢命神社を参詣したあとは西郷港に戻り、自転車を袋詰めして乗船準備を整え、昼食。昼食は「フィッシャーマンズワーフ隠岐」でとることにした。まずはビール。キンキンに冷えたアサヒスーパードライのうまいのなんの。陽光に輝く青い海、カモメを眺めながらのビールは最高だ。
うまい昼飯を腹一杯食べ、ほろ酔い気分で観光体験「ぐるり町あるき」に出た。昔ながらの港町と商人の町並みが残る西郷をガイドの案内とともに巡らせていただいた。港にはイカ漁の船が多くあったが、近年、漁は不振だとのこと。中国が大小にかかわらず網でごっそり獲ってしまうのだそう。いやはやなにかにつけて問題の多い国です。
15:10発の「くにが」で隠岐の島を後にする。さらば隠岐の島。また来るよ。
2020/11/14
島後の宿泊はホテル「MIYABI」。夕食は外で食べる。ホテルのお姉さんにお勧めの居酒屋を尋ねて教えてもらった店「点」に行った。
18:30開店時間前に入店。
まずは生ビール。お通しは白バイ貝だ。
さて何を注文するか。ボードに魚の名が書いてあり、色つきのマグネットで印が付いている。色に何か意味があるのかと訊いてみたが、特に意味はなく、印が付いているものが提供できるものだという。実際に魚を見せてもらった。箱の中に活きの良い魚が氷詰めになっている。「あこう」(この店では「あかみず」と呼んでいた)、「のどぐろ」、「鯖」、「アジ」、「めばる」、等々。どれもうまそうだ。「あこう」と「鯖」そして「活たこ」を造りにしてもらう。「のどぐろ」は後で寿司にして欲しいと頼んだ。最近は不漁だと聞くが「白いか」の刺身も食べたい。日本海で穫れる剣先イカだ。ビールのつまみに「しばえび」を揚げてもらう。
肝と胃袋も食べられるようにしてくれた。皮は湯引きしてある。アラは後であら炊きにしてくれるという。
どれもうまかった。大満足であったが、私とO氏の二人は宿に帰らずもう一軒行くことにした。せっかく隠岐の島に来たのだ。しょっちゅう来るわけにいかないだろうし、街中を探索したい。「点」から少し歩いたところに「青柳」という居酒屋があった。暖簾をくぐるとカウンター席の前に魚や鳥の串などが置いてあり、店の大将は大きなまな板を前に包丁を振るっている。良いではないか。酒は「隠岐誉」を燗にしてもらった。先ほどの店「点」で刺身は充分堪能したので肴は煮付けか焼きが良い。私は「くろむつ」、O氏は「めばる」の煮付けを注文。〆は「あかもくぞうすい」。どれもうまかった。
「点」といい、「青柳」といい、島の幸をおいしく食べさせてくれた。我々はただただ舌鼓を打ち、酒をグイグイあおった。幸せな夜であった。明日は島を後にする予定であるが、また来るよ。
2020/11/14
隠岐の島二日目。昨夜は御酒をたっぷりいただき爆睡。朝は早く目覚めた。朝飯前の散歩に出た。島の朝は美しい。
7:30朝メシ。とてもおいしくごはんをおかわりしたいほどであったが、ここは我慢。今日は船の時間が長く、自転車で走る距離は大してない。私は自転車ツーリングに出ると必ず体重が増える。理由は簡単。「摂取カロリー > 消費カロリー」、バカでも判る理屈だ。
別府(西ノ島町)8:40発、菱浦(海士町)8:52着のフェリー「どうぜん」に乗る。
菱浦港からは隠岐神社を目指す。隠岐神社は鎌倉時代の1221年に、鎌倉幕府執権の北条義時を討伐すべく兵を挙げた承久の乱で敗れ、隠岐に配流され20年近くこの地で過ごし崩御した後鳥羽天皇を奉った神社である。
明屋海岸の景色を楽しんだ後は12:50発のフェリーに乗船するために再び菱浦港に戻る。フェリーを待つ間にフェリーターミナルの二階にあるレストラン「船渡来流亭(せんとらるてい)」で昼メシ。各々が好きなものを頼んでシェア。「ふわとろオムライス」「島じゃ常識さざえカレー」そして私がチョイスしたのは「こじょチーズ焼きカレー」。「こじょ」とは隠岐諸島に古くから伝わる調味料「こじょうゆ味噌」のことだとか。なるほどカレーのルーに味噌のコクが加わっておいしい。
12:50発のフェリー「くにが」に乗って島後・西郷港に渡る。西郷港到着は14:00だ。
西郷港到着後は、自転車で485号線を北上。水若酢神社を目指す。水若酢神社では併設された「五箇創生館」と「隠岐郷土館」を見学。隠岐の歴史文化を学んだ。
水若酢神社からは、とって返し西郷港方面へ。西郷港から北へ1kmほどのホテル「MIYABI」に投宿。