2021/10/17
昨夜は道の駅あさひかわで車中泊。
旭川駅前に朝7時から朝食を提供している店がある。"yoshinori coffee"旭川駅前店である。道の駅あさひかわからは歩いて10分ほどの距離。朝の散歩がてらぶらぶら歩いて行った。
店は旭川駅の通りを挟んだ向かいにあった。"yoshinori coffee"は我々が今日から5泊する予定の東川町に本店があるらしい。店舗内に東川町の物産を展示販売するコーナーがある。店は静かで清潔感があり、いかにも朝食にうってつけの雰囲気だ。
朝食メニューはA(クロムッシュセット ¥1,320)、B(こだわりのパンセット ¥990)、C(究極の卵かけご飯セット ¥660)の三種。どれにも好きなドリンクを選べるセットメニューである。
私はCセット、つれ合いはAセットを注文。値段では1:2の格差があるが、どうしてどうしてCセットだって負けてはいない。味噌汁も漬物もうまいし、何よりも卵がいい。黄身の色は薄いレモン色。楚々としているが、クセがなく、しかし黄身はまったりと味わい深い。後で調べて分かったのだが、「大雪なたまご」という名前で、鶏を平飼いし、餌にもこだわって育てているそうだ。珈琲も酸味が特徴があり、私好みのものであった。大満足。
さて、つれ合いがチョイスしたクロムッシュだが、私はクロムッシュなるものがどんなものかわからないのであくまで見た目でいうと、パンにソースと卵とチーズ、トマトなどをのせ、カリッとトーストしたものであるらしい。ちょっと分けてもらって味見したが、たいそううまいものであった。
食事のあとは市内を散歩。散歩ついでに名居酒屋『独酌三四郎』の位置を確認。今回の旅行では東川町滞在中にぜひとも訪れたいと思っているのだ。店の前に立つと入り口の戸に「お客様へ 都合により十月十八日(月)は臨時休業させていただきます。店主」との張り紙があった。明日の夜にもさっそくにと意気込んでいたのだ。あぶないところだった。場所を確認に来ておいて良かった。
常盤公園を散策。公園内の木々が秋めいて目を愉しませてくれた。
公園内に美術館があった。北海道立旭川美術館である。【特別展】「放浪の天才画家 山下清展」が開催されていたので観覧した。山下氏の少年時代の作品をはじめ、放浪をはじめた戦時中から戦後の作品、放浪日記、晩年の作品まで貼絵、ペン画、油彩、水彩画など約130点を観ることができた。ポスターに使われた「長岡の花火」は観てみたいと思っていたもので、実物を目にすると想像していた以上に素晴らしいものでため息が出た。驚いたのはペン画で、頭の中に描いた画がそのまま迷いがない線で紙に描かれているのだなぁと感じた。これが才能というものかと感心すること頻りであった。
昼食は旭川ラーメンを食べることにした。「しょうゆ辛ねぎ」にした。焦がしラードの濃さを尋ねられ戸惑ったが「ふつう」と答えておいた。
昼食を済ませたあとは、今夜から五泊させていただくことになっている東川町に向かった。東川町には昨年夏に北海道を訪れたときも滞在したが、大雪山系旭岳の麓にある美しい町で、写真の町として高校生写真甲子園も開催されるところである。私はこの町が大好きで、一昨年、昨年と続けてふるさと納税させていただいた。その返礼として町の施設「ふるさと体験館」に無料で宿泊させていただけるのだ。
東川町に着いたころ、降ってきたあられが車のフロントガラスを叩いた。北海道はもう冬にさしかかっている。
宿泊させていただくのは東川暮らし体験館3号館の101号室。昨年夏に来たときと同じ部屋である。ベッドが4つある部屋を二人で使わせていただく。食糧、調味料等は持ち込みだが、電子レンジや食器、包丁、タオル、掃除機など生活に必要なものはすべてそろえてある。ありがたいことです。
徒歩2~3分のところにスーパーマーケットがあるので、オリーブオイル、醤油、塩、ビール、ジンギスカンの肉などを買ってきて調理することにした。野菜は家の冷蔵庫に残っていたものを持ってきている。昨夜は車中泊だったので、少々疲れている。ワインを飲みながら部屋でゆっくり休んだ。
夜は広いベッドでぐっすり眠ることができた。
今日の移動は車と徒歩のみ。車による移動距離19.4km、徒歩9.5km。