佐々陽太朗のチャリチャリ日記

人生いたるところに夏休みあり。佐々陽太朗の自転車日記。60歳と6ヶ月で仕事をリタイア。目指すはピンピンコロリ。死ぬまで元気なジイサンでいたい。輪行自転車旅、ポタリング、日々のトレーニングなど。

湖東をポタリング(佐川美術館、滋賀県立美術館)

2022/03/06

 明日、呑み仲間と安曇川駅近くの酒蔵を見学する予定。一日早く滋賀県入りしてポタリングを楽しんだ。瀬田を起点に走り始め、近江大橋を渡り湖西方面に進もうと考えたが、湖西は雪交じりの雨もよう。やむなく引き返し湖東を北上し、草津市守山市へと走るルートとした。

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 守山市には佐川美術館がある。久しぶりに平山郁夫氏のブルーを楽しんだ。「楼蘭の月」を目の当たりにするとやはり写真で見るのとはまったく別物。ため息が出るほどの美しさだった。「こども絵画コンクール優秀作品展」も観たが、ハッとするようなものが数点あった。

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 昼飯は栗東市の『手打ちうどん開化亭』にて「卵とじカレーうどん(海老天トッピング)」を食す。こちらはうどん半玉増量が無料でできる。ありがたい。

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 大津市滋賀県立美術館にも立ち寄った。

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「人間の才能 生み出すこと と 生きること」展が開催されていた。いわゆる日本の「アール・ブリュット」(正規の芸術教育を受けていない人が生み出すアート)が展示されている。

 パンフレットに末松照和氏の『評伝ジャン・デュビュッフェ アール・ブリュットの探求者』(青土舎)からの一文が引いてあったので書き留めておく。

それ(アール・ブリュット)は芸術的文化によって傷つけられていない人たちによって制作されたものであり、知識人の場合とは異なり、模倣がほとんどあるいはまったくない作品のことだ。従ってその作者たちは、すべて(主題、利用する素材の選択、置換の模倣、リズム、書き方など)を自分自身の奥底から引き出してくるのであって、古典的芸術や流行の芸術という月並みな作品からではない。そこには作者によってひたすら自分の衝動から、あらゆる面にわたって完全につくりなおされた、まったく純粋で、なまの芸術活動が見られるのだ。

 この展覧会鑑賞は、芸術性とは何かを考えさせられたひとときであった。模倣を否定しては芸術は成り立たないだろう。また様々な優れた作品を観ることによって得る審美眼は経験の積み重ねによっても深みを持つものだろう。それ故、上に引いた「芸術的文化によって傷つけられていない人たちによって制作された」という表現には、些かの抵抗を感じる。”生まれながらの純粋無垢な感性”を至上のものとするならば、経験や修養、錬磨といったものが否定されかねない。とりわけ日本の伝統的な美意識とは相容れない部分が多い。例えば「詫び」「寂」「粋」「所作」「無常観」「もののあはれ」「渋み」といった日本的な価値観はいくつもの経験と思索の積み重ね、さらにはそれらを何世代にも受け継いだ末に獲得した美の概念と言えるのではないか。

 そのようなことを考えつつも、作品をひとつひとつ観ていくと大きく魂が揺さぶられる衝撃があった。それはその作品を生み出した衝動の純粋性や剥き出しな感性によるものかもしれない。そこにあるのは”磨けばとんでもない輝きを放つであろう宝石の原石”であったり、”普段は地底奥深く気づかれることがない紅蓮のマグマ”であったり、あるいは”人智を超えた宇宙の規則性”であったように思う。ひとつだけ確かなのは、人には生まれながらに魔法の力を持つ者がいるということだろう。そう言えば、佐川美術館で今日観た「こども絵画コンクール優秀作品展」にもハッとするようなものがいくつかあったことを思い起こす。

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 滋賀県立美術館見学の後は始点に戻り、車に自転車を積んで高島市に向かった。明日は高島市内の酒蔵をいくつか見学する予定である。今日は安曇川駅に近い『WEST LAKE HOTEL 可以登楼』に宿泊する。

 ホテルにチェックインして、部屋に荷物を置いたらすぐに近くの居酒屋『魚仁』をめざす。カウンターに陣取り、まずは生ビールと「ポテサラ」「鯵の刺身」を注文。続いて酒「萩の露」を2合、「牛すね肉の煮込み」を注文。〆は「おろし蕎麦」。

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